VW、アウディを筆頭にEV(電気自動車)が続々登場!
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2019年のショーで見られた傾向を簡単に記すと、ハイパースポーツカーの乱舞と、電気自動車(EV)の着実な広がりだ。とりわけEVは乗用車もスポーツカーもと、数多い出展である。
VW「ID.バギー」のインテリア
アウディ「Q4 e-tronコンセプト」は新しいフロントグリルが話題
ホンダ「HONDA e」は欧州で300万円台相当の価格になるとか
マツダ「CX-30」は日本でも売れそう
プジョー「e-208」はEVシフトの象徴
プジョー「208」の先進的なダッシュボード
実際に販売するとは信じられないマクラーレン「スピードテール」
マクラーレン「スピードテール」のスポイラーはボディがめくれるように持ち上がるなど凝ったつくり
アストンマーティンがレッドブルの開発チームと作りあげる「AM-RB003」
「AM-RB003」のステアリングホイールはソフトなグリップのレザー巻き
BMW Mでレースカーなどを担当していたエンジニアと組んだピエヒの「マークゼロ」
ランボルギーニ「アヴェンタドールSVJロードスター」はスタイリッシュでかつバカ速い
ブガッティ「ラ・ボワチュール・ノワール」はまぼろしといわれる戦前のスポーツクーペ、クーペ・アトランティクの別称でもある
フェラーリ「F8トリブート」
メルセデスAMGの「GT Rロードスター」は577馬力のV8搭載
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ランボルギーニ「アヴェンタドールSVJロードスター」はスタイリッシュでかつバカ速い
ブガッティ「ラ・ボワチュール・ノワール」はまぼろしといわれる戦前のスポーツクーペ、クーペ・アトランティクの別称でもある
フェラーリ「F8トリブート」
メルセデスAMGの「GT Rロードスター」は577馬力のV8搭載
自動車によるCO2量を抑制するために欧州連合(EU)が定めている「排ガス規制」は厳しくなるいっぽうだ。それが各自動車メーカーが代替燃料(つまり電気など)のパワートレイン開発に力を入れる背景となっている。
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VWの狙いは、しかしじつは、別のところにある。EVのために開発した「MEB」というプラットフォームをグループ企業でも使うし、さらにサードパーティにも販売する計画なのだそうだ。これは同社のヘルベルト・ディースCEOがインタビューに応えて教えてくれたこと。
そこで”こんなクルマを作ってはどうでしょう?”というサンプルとして企画されたのが、今回の「ID.バギー」なのだ。実際にVWでは2019年にEVの「ID.」シリーズを欧州で発売する予定だ。これは目が離せない。
アウディも負けていない。ジュネーブショーの広いブースに並べたは、EVとハイブリッドのみ、といういさぎよさである。「e-tron(イートロン)」と名付けたEVは2018年に国際試乗会も開催されたが、このあと二の矢、三の矢と魅力的なモデルが控えているのだ。
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マツダは日本でも発売予定のコンパクトSUV「CX-30」をこのショーで発表した。CX-3とCX-5の間に入るモデルだが、スタイリングも内装も、新時代のデザインになったのが注目点だ。かつパワートレインには、低燃費を謳う圧縮着火ガソリンエンジンを使った「スカイアクティブX」も搭載予定という。
デザインを統括したマツダ・デザイン本部の柳澤亮氏に会場で会った。氏によると「スリーク&ボールドというデザインテーマの下、のびやかなサーフェス(ボディ面)でひとつの動きを作るよう心がけました」ということだった。
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プジョー、アルファロメロ、アストンマーチンも魅力的なモデルを発表!
アルファロメオも「トナーレ」というちょっとコンパクトなSUVのコンセプトモデルを持ち込んだ。プラグインハイブリッドのパワートレインも予定しているそうだ。
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歴代フェラーリのデザインなどで知られるピニンファリーナの量産(というほど多くないが)部門アウトモビリ・ピニンファリーナは創業者のファーストネームを車名にしたEVスポーツ「バティスタ」を発表。静止から時速100キロまで、信じられないけれど、2秒で加速するという。
ハイブリッド・スポーツも注目に値するモデルが多い。ひとつはマクラーレンのハイパー(超)スポーツ「スピードテイル」だ。まるで量産車とは思えない、速度記録を狙ったクルマのような外観だ。航空機のような水滴型のキャビンはガラスで覆われていて、ドライバーが中央に座る3人がけのレイアウトも大きな話題に。パワートレインの詳細は明らかではないが、「1050馬力で、最高速は時速403キロ」とマクラーレンは発表している。
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「いま鋭意開発中で2022年の発売を予定しています」。開発を総指揮するマット・ベッカー氏はそう教えてくれた。SUVの「DBX」は発表されなかったので尋ねると、「今年の秋までにはお見せしますよ」と答えてくれた。
もちろん、スーパースポーツも花盛りだ。ランボルギーニは大きな面積のブースを使い、美しい「アヴェンタドールSVJロードスター」を発表した。
メルセデス・ベンツが12気筒搭載のSクラスの最終特別仕様を出したいっぽうで、ランボルギーニは「もてるものをすべてつぎ込んだ」とステファノ・ドメニカーリCEOが語るとおり、770馬力の6.5リッターV12を堂々と載せ、静止から時速100キロまでを2.9秒で加速させるそうだ。
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「トヨタGTスープラ」もジャーナリストの話題を集めていた。魅力的な色に塗られたモデルを並べ、さらに今回のショーで初公開となる「GT4コンセプト」が華やかなカラリングで目をひいた。
メルセデス・ベンツはEVの「EQ」を前面に押し出すいっぽう、メルセデスAMGの「GT Rロードスター」など、走りを追求することも忘れていない。
● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト
慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。