2022.06.18
“ヤンキー美少女”から政治家に! 三原じゅん子さんの男前「ランドクルーザー」
2010年に参議院議員に初当選。以来、政治家としての道を歩んでいる三原じゅん子さん。現在は、内閣府大臣補佐官に就任、厚生労働副大臣を歴任し、モータースポーツ振興議員連盟の幹事長や、自民党二輪車問題対策PT座長なども兼任しています。そんな三原じゅん子さんに、お話をお聞きしました。
- CREDIT :
写真/鮫島亜希子 文/吉田由美 構成/近藤高史(LEON)
芸能からクルマの世界、そして政界へ──
三原じゅん子さん 最初に買ったクルマは「トヨタ セリカXX2800GT」です。当時、「XX以外は、クルマじゃない!」と思っていましたから(笑)。18歳の誕生日前から教習所に行き、誕生日になったと同時に免許を取得して購入しました。子供の頃から兄の影響でクルマが好きで、おままごとをしないでミニカーで遊んでいたような子だったんです。中学生、高校生の頃はパッと見ただけで全部のクルマの種類がわかりましたよ。
由美 でも、もうその時は芸能界の仕事をされていましたよね?
由美 その後は?
三原さん その後は、モータースポーツを始めて、日産のドライバーになったので、いわゆるオトナの事情で日産車です(笑)。100台限定の真っ赤な「パルサー コンバーチブル」とか乗っていました。
由美 三原議員にとって、レーシングドライバーだった時代はどんな感じですか?
三原さん ズバり、ひと言でいうと「青春」です。
由美 アツいですね! そもそもなぜレースを始めることに?
その萩原さんが練習走行中に亡くなってしまい、一時、モータースポーツが嫌いになりかけましたが「フレッシュマンレースなら女性でも参加できるのでやってみれば?」と言ってくださる方がいて、実際に走ってみたら、タイムが出て参戦することに。予選5番手だったのに、決勝では最初の1周目でクラッシュしてしまったのが悔しくて、シーズンで参加することに。
その後も『スパ・フランコルシャン24時間レース』に女性だけで参戦したり。スパは5回ぐらい参戦しましたが、女性だけのチームだと個人個人の責任感が違うんです。それぞれが「自分が頑張らなきゃ」って。日本で速い女性3人のレースはとにかく楽しかったです。完走はもちろん、クラス優勝もしたし。
三原さん はい。二輪は8時間耐久レースですが、二輪も嫌いじゃないので(笑)。でも、運転するなら四輪です。私は同じタイムで走り続けるような燃費走行が得意だったんですよ。
由美 そんな活躍していたレースを、辞めたきっかけは?
三原さん アクセルを踏めなくなったんです。大きな事故の後、いきなりタイムが遅くなりました。スタートがとにかく怖くて、でもチェッカーを受けると楽しくなる。その繰り返しでしたね。当時はストイックに毎日10㎞ランニングしたり、ジムにも通っていました。とにかく若い20代男子の2倍はやらないと!と思っていました。持久力と瞬発力を鍛えて負けないぞ!と。でもGだけはどうにもならなかったんです。男性には叶わない。
女性はカラダの造りで3Gまでしか耐えられないんです。トムスでフォーミュラのF3に乗った時に、富士の最終コーナーが走り切れませんでした。首がもたなくて。だから、これ以上やったら死んじゃうかもなと。そんな時に子宮頸ガンにもなってしまったんですよ……。
由美 その後はクルマには乗ってないですか?
三原さん はい。レース後、クルマから離れるためにレースもいっさい見なくなったし、サーキットにも行かなくなり、引きずらないためにシャットアウトしました。
三原さん まったく変わりましたね。病気のあと、コレは2度目の人生だと思って介護施設を開業したり、政治家になろうと思ったのも、共にガンで苦しんだ友人の存在だったり、NPOの活動をしていくうちに介護施設の問題点をたくさん感じたからなんです。だったら自分で政治をやって変えよう、と思って。
私は全部自分で決めるんです。人に言われて何かを決めることはありません。最初、選挙に出たいと思って自民党に行きましたが、いい返事はされなかったんです。何度も国会議員に会ったり、講演会を聞きに行ったりしてやっと自民党の最後の候補者に入れてもらって、初当選することができました。
三原さん 芸能界はキラキラしてる。対して政治家は常にあら探しをされます。若手の頃は週刊誌とも戦いました。組織の重要性は政治家になってから学びましたし、何かあると人に迷惑をかけるな、と。笑顔でいることも、政治家になって自然にできるようになりました。そしてとにかくクリーンでオープン! これに尽きますね。
由美 政治家になって、うれしかったことは何ですか?
由美 政治を通して国民から人気があるのはよくわかりますが、プライベートも聞かせてください(笑)。今までで一番モテたのはいつですか?
三原さん 1回目の離婚後が一番モテました(笑)。人としては今、ですね(笑)。
由美 この先は、大臣……とか!?
三原さん 私は、自分には出世欲はないと思っていました。でも、政治家になって12年。中堅議員になり、物事の進め方も学びました。副大臣になって政策が実現したり、思った政策が決められるようになりました。出世しないと決定権がないんです。有権者のお願いを実現するためには、大臣などにならなければならないと思っています。地元の神奈川県のため、日本に足りないもの、今日本がすべきこと、日本をもっとよくするために活動します。
由美 息抜きにクルマを購入されたと聞きましたが?
由美 あら、全然違うタイプですね。
三原さん ランクルは“子供たち”のためのクルマなんですよ。
由美 あ! ワンちゃん!(笑) 何匹いるんですか?
由美 あ、モテの話も……。
三原さん 私、女性にモテるんですよ(笑)。
由美 それ、すごくわかる気がします。いろいろ男前ですもんね!
三原さん 褒め言葉と思って受け止めますね(笑)。でも、今はとにかく選挙で勝つことです! 勝たないと国民のための政治をすることすらできなくなりますから。
~由美のひとり言~
● 三原議員の愛車
トヨタ ランドクルーザー ZX
Spec
全長×全幅×全高:4950×1980×1870㎜
エンジン:4.6リッター V型8気筒DOHC
最高出力:318PS
最大トルク:460N.m
8人乗り 3列シート
HP/https://toyota.jp/landcruiser/
お問い合わせ
トヨタ自動車お客様相談センター 0800-700-7700
● 三原じゅん子さん
1964年、東京都生まれ。1972年から子役として芸能界入り。1979年『3年B組金八先生』で一躍、人気者に。芸能界で活躍する傍ら、レーシングドライバーやレースチーム監督を務める。
2度の離婚を経て2016年、24歳下の現夫と結婚。その間、2010年には介護施設を開業、経営。同年、参議院議員に初当選。2013年には自民党女性局長、2016年厚生労働委員長に就任し、2020年には厚生労働副大臣に。現在は内閣府大臣補佐官を務める。
● 吉田由美 / カーライフ・エッセイスト
自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)
クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオなどでも幅広く活動中。
・ブログ「吉田由美のなんちゃってセレブなカーライフ」
・YouTubeはコチラ