お洒落な大人にぴったりの一台!?
そんなクルマを探しているひとにオススメが、MINI。豊富なボディバリエーションのなかでも、4枚ドアにテールゲートを持った「クラブマン」がいいと思う。
クラブマンのよさは、4275ミリと比較的コンパクトな全長に、市街地でよく見るタワー式の駐車場にもおさまる1470ミリの全高というところにある。
クラブマンに設定されているバージョンのなかで、この下にあるのは「クーパーS」。1998ccエンジンで、やはり活発な走りのクルマだが、それでもマックスパワーは141kW(192ps)、トルクは280Nmにとどまる。ジョンクーパーワークスがいかに速いか、数値からでもわかっていただけると思う。
前後のタイヤを駆動する理由は、オフロードのためではなく、コーナリングをすばやく安定して行うためだ。通常のMINIは前輪駆動であるのに対して、後輪の力を利用して、カーブをすばやく脱出していくスピードが自慢なのだ。
その走りはまさにゴーカート感覚!!
いまのMINIが、新しいブランドとしてBMWのテクノロジーをもって開発されスタートしたのは、2002年にさかのぼる。当時は、車体のロールを抑え、くいくいとコーナーを曲がるキャラクターが、キュートなルックスとアンバランスで、嬉しい驚きをおぼえたもの。
MINIジョンクーパーワークス・クラブマンに乗ったら、変速はマニュアルで行うことを勧めたい。ギア比は近接していて、高めの回転数まで引っ張って、シフトレバーをぽんっと手前に引いて(あるいはステアリングホイールコラムのレバーを使って)シフトアップすると、一瞬だけエンジン回転はやや下がるが、すぐにシュンッと跳ね上がる。
この感覚、じつに気持いい。BMWはすばらしい4気筒と6気筒をいまも作っているように、MINIのエンジンの活発な回転マナーと、パワフルさは、スポーツカーなみなのだ。
自分の意思どおりに加減速が出来なければ、思い切ってドライブを楽しむことは出来ない。ってことを、MINIの開発者はちゃんと心得ているのである。
レザーとスウェードを使ったステアリングホイールと専用スポーツシートもまた、スポーツドライビングを存分に楽しませてくれる装備だ。からだはシートにすっぽりおさまり、速度を出してカーブを曲がるときも上体がフラつくことはない。
試乗したモデルは「レッドルーフ」仕様だったが、これも標準色である。上から見ると、前後長のあるルーフの存在感が際立って、かなり個性的で、いいかんじだ。
MINI クラブマン ジョンクーパーワークス がモテる3つの理由
1 スマートなサイズ感
2 実はしっかり詰める積載性の高さ
3 同乗者も楽しくなる走りの良さ
レッドストライプはオプション
すっと前後に長いボディスタイルにレッドルーフと側面のアクセントカラーは合っている
オプションの18インチリム径のホイール装着
円を使ったダッシュボードのモチーフはいまも継続
レザーと人工スウェードを組み合わせた専用スポーツシート
後席もおとなが座っていられる
センターから両開きのテールゲートはMINIクラブマンの特徴
スペシャルな「ジョンクーパーワークス」のプラックが備わる
レッドストライプはオプション
すっと前後に長いボディスタイルにレッドルーフと側面のアクセントカラーは合っている
オプションの18インチリム径のホイール装着
円を使ったダッシュボードのモチーフはいまも継続
レザーと人工スウェードを組み合わせた専用スポーツシート
後席もおとなが座っていられる
センターから両開きのテールゲートはMINIクラブマンの特徴
スペシャルな「ジョンクーパーワークス」のプラックが備わる
● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト
慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。