新型W1は0-100kmが2.7秒!?
F1から応用したというフロントサスペンションが、「エアロセル」シャシーに直接取り付けられているという、超本格派。しかも、このエアロソルシャシーには、軽量化のためシートが一体化構造となっているのです。
W1ってネーミングも、マクラーレンのこだわりです。マクラーレンに詳しいオヤジさんなら先刻ご承知と思いますが、同社にはこれまで超がつくこだわりで作りあげた「1シリーズ」というスーパースポーツカーがあります。
F1(フォーミュラワン)設計者が開発に携わりルマン24時間レースでも優勝したスーパースポーツカー「F1」(1992年発表)と、驚異の高性能を誇ったハイブリッドスポーツカー「P1」(2013年)。これらのモデルが、これまでマクラーレンの評価を押し上げてきました。
すべてにマクラーレンの最高峰が込められている!?
クルマ好きのオヤジさんなら、このメーカーのこだわりは、超高性能に加え、自然界のものをモチーフにしたというオーガニックなボディデザインや、上に跳ね上がるディヒドラルドアなどであることは、先刻ご承知のとおり。
今回、W1では、ハサミのように開くディヒドラルドアでなく、ガルウイングドアを採用したのも、話題になっています。その理由としてマクラーレンでは、より高い空力効果を得るボディの造型が可能になることと、乗員の乗り降りが楽ちんになることを挙げています。彼女を乗せるのにも楽ちんと思ってもらえるはず 。
サーキット走行も得意科目。 電子制御サスペンションシステムが、車高を調整してくれます。高速になると、フロントが37mm、リアが17mm下がって、さらに空気抵抗を低減。ハイスピードを生みます
ひとつだけ、クルマ好きオヤジさんに悲しいニュースがあります。限定399台、価格は200万英ポンド(1英ポンド=195円として約3 億9000万円)のW1ですが、すでにすべての車両が売約済みだそうです。この先のモデルについては何も発表されていませんが、その日が来るのを待ちましょうか。
■ McLaren W1
全長×全幅×全高=4635×2074×1182mm
ホイールベース:2680mm
3988ccV型8気筒+Eモジュール 後輪駆動
最高出力:938kW(トータル)
最大トルク:1340Nm(トータル)
8段デュアルクラッチ変速機
価格:200万英ポンド
■ お問い合わせ
マクラーレン・オートモーティブ
HP/https://cars.mclaren.com
● 小川フミオ
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。