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2025.02.12

ロールス・ロイスの超絶リッチなサロンを知っていますか?

ロールス・ロイスがあらゆるわがままオーダーに応え、プライベートな1台を仕立ててくれる、そのためだけのオーダーサロンがあります。以前は英国グッドウッドの本社だけだったのが、近年、上海、ニューヨークと次々開設され、昨年にはソウルにも! その様子をリポートいたします!

CREDIT :

文/小川フミオ 写真/Rolls-Royce Motor Cars

ロールス・ロイス、「プライベート・オフィス」
▲ 思わず足を踏み入れたくなるプライベート・オフィス・ソウルの気持ちよい空間。

クルマの最高峰ビスポーク体験ができる

ロールス・ロイスは、自分だけのクルマが欲しい、というひとのために「プライベート・オフィス」をもっています。2024年11月に「プライベート・オフィス・ソウル」がオープン。実はここ、デートにも絶好の場所なんです。

プライベート・オフィスとは、ビスポーク(特別注文)のなかでも、とりわけ自分仕様にこだわる顧客むけのサービス。きれいなアトリエにお迎えして、本国から派遣されたデザイナーを含む専任のスタッフが、コンサルティングのように希望を聞いてくれるのです。
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ロールス・ロイス、「プライベート・オフィス」
▲ 注文の参考になるように色見本が並べられたアトリエ。
特別注文は、英国グッドウッドの本社では以前から展開していたサービス。「近年、世界的にニーズが高まっています」と、ロールス・ロイス・モーターカーズのクリス・ブラウンリッジ最高経営責任者は、ソウルでメディアに向けて説明しました。

22年のドバイ、23年の上海、そして24年にはニューヨークにも、同様のサービスを提供するプライベート・オフィスが開所しています。といっても、大きな看板もなく、知るひとぞ知るスペース。そこがまた、顧客の心をくすぐるわけですな。
ロールス・ロイス、「プライベート・オフィス」
▲ ソウルだけに白木やハンジ(韓紙)で仕上げられた内観。
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「きみのためのクルマを特注するんだ」なんてお誘いはいかが?

ソウルではソンパ区にあるビルの1フロア。よくよく見ると「RRMC」なんて入っています。でもまずふつうのひとは分からないでしょう。ドアを開けると、うつくしい内装に仕上げられたアトリエに目がくらむよう。車体色や内装材の見本もありますが、なによりサロン的な贅沢さがおみごと。

ここにパートナーを連れてこられたら最高のデートではありませんか。たとえば日本からなら(じっさいに日本からの顧客を迎えているとのこと)エアチケットを用意して、「ちょっとソウルにつきあってよ」なんて誘っちゃうわけです。居心地のよいサロンで、「きみのためのクルマを特注するんだ」と言ったら、最高の気分になってもらえますよね。
ロールス・ロイス、「プライベート・オフィス」
▲ ソウルで説明するロールス・ロイス・モーターカーズのブラウンリッジ最高経営責任者。
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ここだけの話、ある経験者から聞いたところ、カップルでやってきて、ひとりはプライベート・オフィスで自分好みの車両を仕立てる相談を。もうひとりはそのあいだ、韓国名物ともいえるエステに、なんてケースもあるとか。

でも、それではもったいない。スタッフが、どんな仕様に仕立てるのか、じっくり相談に乗ってくれるので、その気持ちよさったら。スーツやシューズをビスポークしたことのあるオヤジさんは少なくないかもしれませんが、その上を行くといってもいいでしょう。じっくり、おふたりでお楽しみくださいませ。
ロールス・ロイス、「プライベート・オフィス」
▲ ソウルで顧客対応をするリージョナル・ビスポーク・デザイナーのジェイムズ・ロバート・ベイズン氏(左)とビスポーク・クライアントエクスペリエンス・マネージャーのジェフリー・チョイ氏。
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ベース車より価値が上がる場合もあることも!?

「プライベート・オフィスの役目は、自分の思い入れをクルマに込めたいという顧客の希望を叶えるところにあります」。ブラウンリッジ最高経営責任者は背景を説明。

例えば、とあげてくれたのが、かつてドバイのオフィスが注文を受けた「パール・カリナン」なる車両です。真珠で財を成した一家が90歳の父親の誕生日プレゼントにと注文した仕様で、真珠のイメージを内外装に活かしています。

車体色は真珠の輝きをイメージした特別色で、中東の太陽を考えて耐光性と耐候性をしっかりテスト。内容のきわめつけは、後席用ピクニックテーブルで、ファミリーが提供したマザーオブパールを1351個ずつ使って天板が仕上げられているのです。
ロールス・ロイス、「プライベート・オフィス」
▲ 顧客に提案する「ピーコック」仕様のファントム。
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「プライベート・オフィスで手がける車両はアートピースのようなものです」というブラウンリッジ最高経営責任者の言葉に納得です。

「個人仕様にすると、中古車で売るとき困りませんか、という質問に対しては、そもそもこのクルマを注文するひとは、100台ぐらいのコレクションを持っているなんてケースも多いので、売ることはあまり考えないでしょう」との答え。

もうひとつは、ベース車より価値が上がる場合もあること。特注されたクルマの仕上げのレベルが高ければ、たとえベースには個人の思い入れがあっても、価値が高くなる、ということも過去には数多く例があります。

かつては、ロールス・ロイスのような超高級車は、エンジンを載せたシャシーを販売し、顧客はそれを自分が好きな車体製造社、いわゆるコーチビルダーに持ち込んでいました。それがクラシックカーの世界で名車として評価されたりしています。

今回も、どこで注文を受けようとも、最終的にはロールス・ロイス本社のクラフツパースンたちが、腕によりをかけて仕上げてくれるので、同じように期待できるのです。
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■ ロールス・ロイス・モーター・カーズ

● 小川フミオ

クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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