新型MIRAIは、エアクリーナーエレメントでPM2.5レベルの微粒子を捕捉してくれます。同時にケミカルフィルターでもって、有害な化学物質を除去するとともに、PM2.5の発生を抑制してくれるんですね。つまり、ドライブに出かけて、空気を多く吸い込めばそれだけ周囲の空気をきれいにしてくれちゃう。しかもそれが、12.3インチ液晶モニターの「エアピュリフィケーションメーター」で、空気清浄度を視覚的にチェックできますから、助手席に座るあのコも一緒に、目で見て実感することができるのです。
ところで新型MIRAIは、現行モデルと180度ガラリと変わりました。現行型はモーターをフロントに搭載して前輪を駆動します。それに対して新型は、前後のバランスを重視し、モーターをリアに搭載しての後輪駆動。リアモーター、リアドライブのメカニカルレイアウト採用です。
実際にドライビングしてみると、その走りはかなりのもの。134kWの定格出力と300Nmのトルキーなモーターのおかげで、アクセルペダルを軽く踏み込んだだけで、どんっという感じで車体が押しだされます。
駆動用バッテリーも備えていて、発進時や、上記のような急加速時はバッテリーが手助けします。通常走行は燃料電池で、加速時は燃料電池とバッテリーを併用します。このあたり、ハイブリッドなわけです。減速時には回生エネルギーを使い駆動用バッテリーを充電するシステムです。
ステアリングホイールを握っていると、燃料電池車という特別なクルマを運転していることは忘れちゃうほど。ドライバーとの一体感のあるフツウにいいクルマをドライブしている感覚。そこがある意味、特別です。
ボディタイプはファストバック。現行型と比較すると、ホイールベースは140ミリ伸びて2920ミリと余裕ある長さに。ボディ全長はプラス85ミリで4975ミリに。いっぽう全高は65ミリ低くなって1470ミリです。
新型MIRAIの発売は、2020年中だとトヨタ自動車は言います。余裕あるサイズで、見た目の質感も高い、まさに未来のクルマ、MIRAI。これで地球に優しい、空気のきれいなドライブをするのを楽しみにしようではありませんか。