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2018.01.28

Mercedes-Benz S400

【動画アリ】スマホでクルマが動く?! 一緒に散歩出来るベンツとは?

スマートフォンを使いこなしている自動車のブランドはどこか。おそらく筆頭格はメルセデス・ベンツでしょう。地図などアプリを使ってクルマに送れるうえ、車外からクルマを動かすことも可能です。

CREDIT :

文/小川フミオ

全長5125ミリ、全幅1900ミリ、全高1495ミリと余裕あるサイズ
全長5125ミリ、全幅1900ミリ、全高1495ミリと余裕あるサイズ

人が乗っていないSクラスが駐車スペースから出てくる?!

「Mercedes me connect(メルセデスミー・コネクト)」はおもしろい。昨今クルマで彼女を驚かせようと思っても、自動レーンチェンジぐらいでは動じないかも。そんなとき、「散歩させるのにつきあってよ」と誘ってみては?

「え、散歩? いいわよ。でも犬飼ってたっけ?」と向こうが言えばしめたもの。「うーん、まあね」と応えながら、おもむろにスマートフォンを取り出して「いま呼ぶから」と告げよう。

そこで出てくるのは犬ではない。メルセデス・ベンツSクラス。スマートフォンの画面操作に応じて、エンジン始動。つぎに美しくヘッドランプが灯る。

そして駐車スペースからクルマが出てくる。あれ? ひと乗っていないけど……。びっくりする彼女にスマートフォンを見せよう。
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270kW(367ps)の最高出力に500Nmを発生する2996ccV6エンジンに後輪駆動の組合せ
270kW(367ps)の最高出力に500Nmを発生する2996ccV6エンジンに後輪駆動の組合せ

ドライバーが歩くとSクラスもついてくる

Sクラスはスマートフォンを持つドライバーが歩くと、クルマもついてくる。これが「Mercedes me connect」の機能であるリモートパーキングアシストなのだ。

狭い駐車スペースからの出し入れも車外から行える。車両は周囲の状況を判断しながら、加速と減速とステアリングホイール操作を適切に行う。

狭い場所で降りるのはツラい。寒いときは彼女を待たせてもかわいそう。そういうときこそ、最初に車外に出て彼女の側のドアを開け、コートを着せかけてあげる。そしておもむろにスマートフォンで駐車、というわけなのだ。
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先行車を追従するアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックと、車線が不明瞭な道ではガードレールなどを認識しながらステアリング操作をアシストするアクティブステアリングアシスト搭載
先行車を追従するアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックと、車線が不明瞭な道ではガードレールなどを認識しながらステアリング操作をアシストするアクティブステアリングアシスト搭載

最終的にドライバーと同様の運転操作をこなせるようになる

ステレオカメラとレーダ−を使い障害物との接触を避けたり、加速と減速およびステアリングホイール操作で先行車に追随したり、側方からくる車両との接触を回避したり、車線を呼んでステアリングホイール操作を補助したり……。

これまでの安全技術および運転支援技術は、組み合わせていけば、最終的にドライバーがするのと同様の運転操作をこなしていけるようになる。それが昨今の自動運転の考え方で、この「Mercedes me connect」はひとつの証明といえる。
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ホールド性の高いバケットシート装備
ホールド性の高いバケットシート装備

自宅からナビゲーションシステムに目的地設定もできる「Mercedes me connect」

さらに通信機能が使われているのも特徴だ。リモートでのドアのロックとアンロックをはじめ、事前に自宅やオフィスでナビゲーションシステムに目的地の設定ができたり、駐車場ではどこに停めたか位置がつきとめられる。

「Mercedes me connect」は機能が多い。僕は最初、半信半疑だったが、実際に試してみてハマった。S400がスマートフォンを持った自分についてくるのに驚かされる。
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メーター類とインフォテイメントシステムと12.3インチの大型TFT液晶モニターが2つ並べられている
メーター類とインフォテイメントシステムと12.3インチの大型TFT液晶モニターが2つ並べられている

Sクラスのなかで唯一スタンダードホイールベース版があるS400

メルセデス・ベンツS400は、ところで、とても印象的なモデルだ。Sクラスのラインナップおいて唯一のスタンダードホイールベース版であるのが特徴のひとつ。

longというS560など全長が5255ミリ、ホイールベースが3165ミリあるのに対して、S400はそれぞれ5125ミリ、3025ミリに抑えられている。それでも十分広い。
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ホイールベースは3035ミリもあるため後席の居心地もよい
ホイールベースは3035ミリもあるため後席の居心地もよい

ナチュラルなドライブフィールでパワーも充分

もっともいいのは操縦しての楽しさ。なんというか、しなやかであり、ナチュラルなドライブフィールで、無理したところがない。抽象的にいうとそんな感じなのだ。

3リッターV6エンジンは270kW(367ps)の最高出力に500Nmの最大トルク。その数値から予想されるとおり、十分すぎるほど力がある。

それでいて足まわりは硬くなく、適度なやわらかさで、それがまことに気持ちがいい。僕が今回乗ったのは19インチのリム径を持つランフラットタイヤ装着車。
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先行車やひとなどを検知すると部分的に照射をカットするアダプティブ機能をそなえたヘッドランプ
先行車やひとなどを検知すると部分的に照射をカットするアダプティブ機能をそなえたヘッドランプ

お勧めは18インチのノーマルタイヤ

それでもいいなあと思ったものだが、18インチのノーマルタイヤはそれに輪をかけて、しなやかな乗り心地と評価が高い。

ステアリングホイールの感覚も無理したところがなく、素直で、かつ確かで、路面の状況はきちんとわかるし、神経質なところはない。
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ドライバーズカーはあくまでも4ライト(リアクオーターピラーにウィンドウを設けないスタイル)にこだわる
ドライバーズカーはあくまでも4ライト(リアクオーターピラーにウィンドウを設けないスタイル)にこだわる

S400にはあらゆるものがつまっている

メルセデス・ベンツのクルマづくりの確かな腕前が存分に発揮されているモデルである。じつは2018年導入予定というマイルドハイブリッドの直列6気筒エンジン搭載のS450もすごい。

日本ではあいにくSクラスというとV8モデルに人気が集中しているのだとか。でもちょっとコンパクトなボディに安全から高いドライバビリティまで、あらゆるものが詰まっているS400(1128万円)。彼女とふたりで乗るのにもぴったりな1台だと思うのだ。

「Mercedes me connect」リモートパーキングアシストを実演!

●小川フミオ

ライフスタイルジャーナリスト。慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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