4ドアセダンの先鞭をつけたCLS
ぜいたくな内装も魅力だ。「Sクラス」に準じるような質の高い材質と、凝った造形感覚が、乗った人の気分を高揚させてくれる。
今、高級車の世界には“4ドアクーペ”というジャンルが存在する。その先鞭をつけたのが、2005年にデビューした初代CLSだった。
いい意味での非日常感覚がセリングポイント
ショーで発表された時、デザイン部のトップをはじめ、メルセデス・ベンツ本社のお歴々もドイツからやってくるほどの肝煎りだった。
それに対して、CLSはスポーティなクーペに通じる、いい意味での非日常感覚がセリングポイントだ。前席重視なので“二人の世界”が演出しやすいのも注目点である。
今のところボディは1タイプのみ
ボディタイプは、従来の2代目CLSにはシューティグブレイクなるステーションワゴンモデルが設定されているが、今のところ新型のボディは1タイプ。
人間の身体の美しさに近づけた?!
そう語ってくれたのは、発表会でインタビューしたメルセデス・ベンツでチーフデザインオフィサーなる肩書きを持つデザイン部門ナンバーワンのゴーデン・ワゲナー氏だ。
新型CLSが世の女性にウケそうな理由
これにはいろいろな訳語が考えられるが、強いていえばまさにゴーデン氏の言葉にあったように「身体の美しさ」と同様の意味ではないだろうか。
美しいヌードは同性でも好き、という女性は少なくない。そこも新型CLSが世の女性にウケそうな理由のひとつだ。
IWCとのコラボレーションによる限定モデルが存在した初代
当時メルセデス・ベンツはCLSを高級ライフスタイルと結びつけようとしていた。IWCとのコラボレーションによる限定モデルを販売したことなどはその一例だろうか。それはCLS55 AMG「インヂュニア」と呼ばれ、特別な内外装を与えられ、日本ではわずか15台が発売された。
高級腕時計とクルマとのコラボレーションそのものはレアケースではないながら、とりわけスポーティな組み合わせだったので印象に残っている。
東京にもロサンゼルスにも似合う
東京のような凝縮感のある都会も似合うが、いっぽうでロサンゼルスのように空気感のある広い街もまた、CLSを魅力的に見せてくれる。
いい意味で扇情的(センシュアル)なこのクルマ。春には本格的に試乗もできそうなので、またリポートしたい。
シングルルーバーグリルにシャープな三角形のヘッドランプが新型CLSの特徴だ
低いキャビンと弧を描いたルーフラインとCLSの特徴は側面にもっとも顕著にあらわれている
おそらく1920年代のフランク・ロイド・ライトの建物もよく似合うかんじだ
洒落たサンドベージュの革巻きステアリングがなんとも優雅
車内の照明の色はSクラスのように64色も用意されている
美しいデザインのシートも魅力的だ
シンプルだが力強さを感じさせるのが新型CLSのスタイリングだ
ヘッドランプの形状や太いBピラーなど特徴が多いスタイリング
LEDを使ったヘッドランプがシャープな印象を作っている
欧州では2018年3月に発売されるCLSには1年間の限定となる「エディション1」が設定される
シングルルーバーグリルにシャープな三角形のヘッドランプが新型CLSの特徴だ
低いキャビンと弧を描いたルーフラインとCLSの特徴は側面にもっとも顕著にあらわれている
おそらく1920年代のフランク・ロイド・ライトの建物もよく似合うかんじだ
洒落たサンドベージュの革巻きステアリングがなんとも優雅
車内の照明の色はSクラスのように64色も用意されている
美しいデザインのシートも魅力的だ
シンプルだが力強さを感じさせるのが新型CLSのスタイリングだ
ヘッドランプの形状や太いBピラーなど特徴が多いスタイリング
LEDを使ったヘッドランプがシャープな印象を作っている
欧州では2018年3月に発売されるCLSには1年間の限定となる「エディション1」が設定される
ライフスタイルジャーナリスト。慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。