2021.06.06
桐島、テスラ買ってみました──実はテスラって究極のエコ(ノミー)カーなんです
フォトグラファー兼ビジュアルクリエイター・桐島ローランドさんによるライフハック術。今回は、実際に桐島さんが購入したという「テスラ モデル3」について。そのメリット・デメリットとは? 動画とともにお届けします!
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写真・文/桐島ローランド コーディネート/JUBILEE
桐島、テスラ買ってみました
2035年の「純ガソリン車販売終了」に向け、各社EVネタが盛り上がっている昨今。すでに皆さんの中でもEVを買われたという方も多いのではないでしょうか。
当然テスラも視野に入れていたのだけど、当時欲しかった車種は650万以上。これは予算オーバーなので、中古のメルセデス・ベンツAクラスを買おうかな、と思っていたところ……な、なんとテスラがいきなりの値下げ発表! 僕が欲しかったモデル3のデュアルモーター・ロングレンジが一気に499万円に! そうなったら当然新車だろ! ということで即購入、3月17日、爆速納車、ただいまお手軽EVライフを満喫中です(笑)。
超合理的な購入システム
しかし僕は割り切り上手、なのでそれはそれで良し! と自分に最適化のマインドコントロールをかけながらいざクルマにたどり着くと……先ず、ドアの開け方が解らない(笑)。
などとひとりボケツッコミをしてから乗車。
「そういえば充電ってどうすれば良いんだろう?」(笑)
実はこのモデル3からテスラが提供する無料充電サービスは終わり。なので、自宅で充電できない人はまず充電カードの会員になる必要があります。僕が選んだのは日産自動車が提供しているZESP3の会員カード。日産オーナーじゃなくても入会でき、一番コスパが良いと言われています。
でも、スーパーチャージャーで充電すると自分の登録しているクレジットカードに請求されるので完全無料とまではいかないし、実際に値段もZESP3と比べると高め。でもって、高速道路SAに設営されているCHAdeMOチャージャーを使うとなるとアダプタが必須。などなど、いろんな不便も想定していたのですが、そんなチャージャーも2日で届いたので結果オーライ! 週末には遠出もできました。
☆テスラ モデル3のメリット
これは他社を含めたEV車全般に言えますが、やはり低重心なので高速での走りが凄く良い。そしてガソリン車特有のストールがないので加速が素晴らしい。
2:デザインがシンプル
実物は写真よりカッコいいし、街でも注目されます(500万アンダーの車なのにね。笑)。それからインテリア。インパネがディスプレイ1つだけ、ミニマムの極み。最初はそのUIに躊躇しましたが、今ではむしろ普通のクルマに乗ると違和感を覚えます。
3:気になる航続距離は?
スペックでは580キロと言われていますが、体感ではバッテリー満タンで約520キロ。都心から御殿場往復で220キロ弱、それから富士五湖をラウンドして戻って100キロ残った感じでした
付属のステレオも10日くらい使用したところ、かなり音が良くなりました。ハイテク三昧です。
5:細部まで気が利く
細かいところですが、ワイヤレス充電だったり、ハンドルヒーターだったり、あまり自分が今まで乗ってきたクルマでは見なかった機能が満載です。スマホでクルマを開け閉め出来るのも最高。もちろん完全にキーレスで動かせます。セントリーモードというセキュリティも素晴らしいですし、ドライブレコーダーも別売りのSDDなどを取り付ければ、前後左右の映像を記録できます。
6:自動運転で快適
完全なオートパイロットでの走行にはまだ少し抵抗がありますが、自動追従のオートクルーズコントロールはやっぱり快適。自動運転だとスピードも必要以上に出さなくなったし、渋滞も気にならないので心にゆとりが持てるようになりました。
ずばりコスパ!(これは最後にまとめます)。
続いて自分が感じたデメリットを紹介しましょう。
☆テスラ モデル3のデメリット
付いているのは素晴らしいんだけど、やはり4月半ばには、ちょっと暑くなってきました。別売りのシェードを後付けして切り抜けていますが、これ、標準付属アイテムだったら良かったかな。
2:タイヤ
純正タイヤがハンコック製で、ちょっとロードノイズがうるさいのがもったいない。内燃機関を持たない、せっかく静かなクルマなので、静音タイヤだったら最高かも。
3:テック面
ちょっとバグあり(汗)。ワイパーがたまに動かなかったり、自動ヘッドライトがたまに付かなかったり。オートパイロットも日本の車道では正直危なっかしいので、基本クルーズコントロールのみがお勧めです。
4:ボディ
少々作りに粗さを感じます。バンパーとボディのつながる所が若干お粗末かも……。
5.充電時間
ガソリンを入れる時間(5〜10分)よりも一回の充電時間が長い(30分)のがデメリット。ただ、その充電時間に合わせて休憩を取るなどすれば、あまり気にならなくなりました。
WEB購入の時にレスポンスがちょっと遅いな、と思いました(汗)。ディーラーを設けない試みは個人的には面白いと思う。でも、その代わりにちゃんとWEBでの対応が正確、丁寧だったら完璧ですね。AppleストアのGeniusの接客が嫌いな人は多分テスラの接客も苦手かと思われます(笑)。
と、少し色々書いちゃったけど、ストレートなユーザー視点として徒然書かせていただきました。
☆CEV補助金で80万円が還付
「令和2年度第3次補正予算」で補助金が増額されたので、このモデル3であれば最大80万円の補助金が還付されます。
(参考:http://www.cev-pc.or.jp/hojo/r02hosei-cev.html)
☆ランニングコスト
モデル3で1000km走った際のスーパーチャージャーの利用料金は、4300円くらい。一方、ガソリン車の場合は、だいたい1万2000円くらいなので、ざっくり1/3くらいの値段で収まります。年間1万キロ乗るとして、3年間での差額は、ガソリン車に比べ、なんと20万円以上もお得!
(参考:スーパーチャージャー利用料金とガソリン代の比較シミュレーション)
ここまでで、補助金と燃料代の合計で100万円の差が出てしまいましたね。
つまり事実上、400万円でテスラに乗れるんですよ、奥さん!(笑)
でも、節約がマイブームの桐島、まだまだ行きます!
☆カーシェアリング利用でパーキング代を浮かせる作戦、絶賛実施中!
今回、僕はカーシェアリングも実施していて、Anyca(エニカ) のプラットフォームを利用しています。貸し出し1回で1万3000円と設定させていただいていますが、すでに2カ月分のパーキング代を稼いでしまった桐島ローランドです。
ユーザーの皆さま、またのご利用を心よりお待ち申し上げます!(笑)
あ、ここで1つTIPSを。実はテスラ、カーシェアリングとの相性も抜群なのです。完全にキーレス、スマホで解錠出るので貸し出しの際の立ち会いも基本不要、さらに利用者さんの位置情報も正確に把握できるので返却もスムーズ!
このように、イニシャル、ランニング、その他周辺のコストカットを極めれば、限りなく安くテスラに乗ることができてしまうかも……。
そして、ダメおしのお得情報!
☆テスラには「ご紹介プログラム」があります!
『ご紹介プログラムでご友人やご家族が持続可能なエネルギーに移行し私たちのコミュニティを広げる際、お客様のご紹介リンクが利用される度に、オーナーの方々は特典を獲得できます』
ですって! キュートです。
『オーナーとオーナーの紹介リンクを使用された方は、世界で最も安全な車としてデザインされたTeslaの新車購入時に、それぞれ1,500km相当分のスーパーチャージャー無料充電特典を獲得できます』とのこと。
つまり購入の際に僕の招待コードを貼ってくれれば、お互いに特典を受けることができるんです。僕の招待コードを教えて欲しい方がいたら編集部にお問い合わせください(笑)。
(参考:https://www.tesla.com/jp/support/referral-program)
これで一体いくらくらいお買い得になったんだろう。限りなく安く乗る実験、楽しいな ♫
そう、このご時世、セーヴマネーは美学ですよ、ご主人!
一緒にテスラでエコライフしませんか?(笑)
クルマの未来は?
冒頭でお話ししたように、2035年に向けて、国内外の自動車業界、関連各社がカーボンフリー/ニュートラル時代に向け、続々とエコカーを発売しているニュースを頻繁に見かけますが、各社の戦略も様々ですよね。すでに広く一般化しているHVや、今回のテスラのようなEV、さらにはFCV(水素を利用し発電する自動車)によって、今後、物凄い速度でクルマを取り巻く環境は変化していくことでしょう。イーロン・マスクの無人タクシーサービス構想なども見ていると、もしかしたら、オートドライブやシェアリングで、クルマの公共交通機関的な変化が加速していくかもしれないですね。
……でも一方で、クルマを”所有”して”運転“する楽しみ、喜びはどうなっていくのだろう?
本当にガソリン車は本当にアウトオブデイト、20世紀の遺産として必要ではなくなってしまうのでしょうか?
あるメーカーは、FV(ガソリンの代わりに水素を使ったエンジン車)の研究開発も行っています。これはガソリン車特有のエンジン音やトルク感などの楽しさを体感できるだけではなく、既存の自動車産業とその技術、インフラ面の課題もクリアしやすいというメリットも垣間見ることができます。
例えば、僕は写真家なので、アナログとデジタル双方の良さ、両面を知り、使い分けてきました。そんな風に、ガソリン車とEVにもそれぞれ良さがあると思っています。もちろん、新しいテクノロジーやプロダクトを生活に取り入れることが大好きな僕ですが、必ずしもディストラプティヴイノベーション(Disruptive Innovation=破壊的イノベーション)が正義と言い切れるわけでもないかもしれない。温故知新をブレンドし、バランス感覚を保ちながら、環境に優しいクルマの時代が来ればハッピーだと思っています。
いずれにしても、カッコ良くてエンスーなクルマ達をたくさん街で見かけることができる時代が続くといいですね。ということで、これからも素敵なカーライフを楽しみましょう!
■ テスラ モデル3
●桐島ローランド
フォトグラファー・3DCGエバンジェリスト。
1991年 ニューヨーク大学芸術学部・写真家卒業後、本格的にフリーランス・フォトグラファーとしてのキャリアをN.Y.でスタート。
1993年 東京に活動拠点を移し、多くのファッション撮影、広告撮影の他、ムービー作品も手掛ける。
2007年 パリ・ダカールラリー完走。
2014年 株式会社AVATTA設立、代表取締役に就任、3DCGエバンジェリストとしての活動を開始。国内外を問わず、多数のテクノロジーオリエテイティドなカンファレンスなどにも出席、マイクロソフトの販売代理店アドバイザー、自動二輪車メーカーのアンバサダー等も務める。
2018年 AVATTAがサイバーエージェントグループとなる。
2019年 3DCGプロダクション 株式会社CyberHuman Productions 取締役。
2023年 AI、3DCG、VIRTUAL 等、最先端技術を活用した制作会社、株式会社Cyber AI Productions 取締役。