2018.12.16
なぜジャガーEタイプは世界一美しいクルマと言われるのか?
美しいクルマの代名詞としてつとに知られるのが、ジャガーが1961年のジュネーブショーで発表した名車「Eタイプ」だ。何せ、フェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリをして、「世界で最も美しいクルマ」と言わしめたのだ。では、なぜEタイプはかくも世のクルマ好きを魅了するのか。その秘密をひも解いてみた。
- CREDIT :
文/小川フミオ
歴史上もっとも価値あるデザインとは
スタイリッシュなクルマにはトレンドが加味されているものだ。だからSUVにもそれにふさわしいモデルがある。他方、格好いいクルマとは、ひと目見ただけで心を騒がせるデザインがある。それは古典的な美と言ってもいいかもしれない。時代を経ても古びず、僕たちを夢中にさせる美しさだ。
典型的なロングノーズ・ショートデッキの美しいプロポーションを持つジャガー「Eタイプ」
アスリートの筋肉を思わせるフェンダー周りのふくらみが美しい「Eタイプ」。スパイダーも存在する
アルファロメオ「1900 C52」。空飛ぶ円盤のようなデザインから、ディスコボランテと呼ばれた
アルファロメオ「1900 C52」。空飛ぶ円盤のようなデザインから、ディスコボランテと呼ばれた
典型的なロングノーズ・ショートデッキの美しいプロポーションを持つジャガー「Eタイプ」
アスリートの筋肉を思わせるフェンダー周りのふくらみが美しい「Eタイプ」。スパイダーも存在する
アルファロメオ「1900 C52」。空飛ぶ円盤のようなデザインから、ディスコボランテと呼ばれた
アルファロメオ「1900 C52」。空飛ぶ円盤のようなデザインから、ディスコボランテと呼ばれた
ロングフードのカーデザインの源泉
ミドシップレイアウトの登場がスポーツカーデザインを大きく変えた

常にロングフードのFR車をラインナップしてきたフェラーリ
大きなエンジンの存在を感じさせるロングフード
人間にとってクルマの美は普遍的なもの

● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト
慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。