2021.08.11
吉田由美の「教えて♥アナタのモテるクルマ」Vol.5
外食の神様! 「ダイニングイノベーション グループ」創業者・西山知義さんの「メルセデスAMG」
おそらく誰もが一度はお世話になったことがあろう、外食チェーン店を数多く手がけてきた西山知義さん。数多くの愛車遍歴がありつつ、何台もの愛車を所有する西山さんがこの日、登場したのはマットブラックのメルセデス AMG Gクラス!
- CREDIT :
写真/小田駿一 文/吉田由美 構成/近藤高史(LEON) 写真リタッチ/上住真司

グループ創業者の西山知義さん。最近はバラエティ番組などにも出演し、テレビで見かけた方も多いかと。そんな西山さんの愛車とは──?

西山さんのクルマ遍歴が凄かった!
西山 そうそう(笑)。大学をやめて不動産業を始めたのは21歳の時なので。
由美 あの頃はメルセデス・ベンツに乗っていたと記憶していますが。西山さん、クルマ好きだったから、さぞやいろんなクルマに乗ってきたでしょうね。愛車遍歴を教えてください。
西山 当時は頑張ってメルセデス・ベンツのSクラスのディーゼルに乗っていました。
クルマは、最初が日産ガゼール、次が黒のビートル、で、そのメルセデス。さらに中古のメルセデス・ベンツ560 SEC、オープンカーに憧れていたから3台メルセデス・ベンツSLに乗って、ポルシェ928、アストンマーティン、ポルシェ911ターボ、トヨタ・セルシオ、メルセデス・ベンツ Eクラス、Eクラスのステーションワゴン……とか。ほかにもあったと思うけど、忘れちゃったな(笑)。
由美 少し前にミツオカ自動車のロックスターも購入していませんでした?
西山 買ったけど、あれは3~4カ月で手放したんですよ。ちょうどコロナ禍になって、ゴルフにたくさん行くようになって、ロックスターだとゴルフバッグが入らなかったから。そうそう、レクサスのスポーツカーとダッジにも乗ってましたね。1970年式のメルセデス・ベンツSLも購入しましたが、クラシックすぎてほとんど乗らずじまい。
若い頃はメルセデスが高級車の象徴という気がして背伸びして購入していましたが、いま思うと、当時の僕の身の丈やライフスタイルには合っていませんでした(笑)。
由美 アウディ R8にも乗られてましたよね?
西山 これも買ってから、わりとすぐに手放しちゃいましたね。
由美 今日も運転手さん付きのクルマでしたけど、どれくらの頻度で、ご自身で運転するんですか?

でも休日は、別荘やゴルフ、釣りに行くので自分で運転しますよ。だから現在はSUVが多いかな。ポルシェ カイエン、レンジローバー ヴォーグ、アウディ Q8にも乗りましたが、現在はメルセデスAMGのGクラス。自分のライフスタイルに合っているというか、自分らしいと思っています。しっくり来るというか、ね。趣味の釣りに行ったり、ゴルフに行ったり、アウトドアでも使えますし、都心で走ってもスタイリッシュに見えるし。
由美 釣りもやるんですね!
西山 はい。カジキ釣りに行ったり、ハワイの世界大会にも出たりしたこともあるんです。先日は、カジキ釣り用の船をオーダーしました。デザインするのが好きなんですよ。お店のデザインも自分でやりますし、自宅や別荘も自分でデザインします。
由美 デザインのこだわりは何ですか?
西山 “らしさ”ですかね。例えば海辺の別荘なら海らしさとか。山の近くなら山らしさ、渓流らしさ、のように環境を取り入れたものにしたいと思っています。
由美 それでクルマも自分らしさ、なんですね。

由美 興味深い! 詳しく教えてください。
西山 たとえばクルマで出かけた先で見たものとか、インスタグラムとか見て「いいな」と思ったら、なぜ自分は「いい」と思ったかを分析します。さらにほかのものと組み合わせて考えた時に、驚きや感動に繋がるかどうかも考えます。そしてまずはイメージ作りをします。「こんな感じでいきたい」という。『焼肉ライク』で言えば「女性がひとりでも入れる焼き肉店にしたい」とか、さらに「洋服に匂いが付かないようにしたい」など。だから、内装には相当お金がかかっちゃうんですけどね(笑)。
由美 あ! 確かに。私も「ライク」なら、ひとり焼肉できます。
由美 そんな中でも焼き肉店は西山さんにとって特別なんでしょうね。
西山 そうですね。僕は二十歳の頃に不動産業を始めましたが、鳴かず飛ばずでした。そんな時に社員と焼肉を食べに行ったら、店のサービスが良くなくて、だったら自分でやってみようと勉強。30歳の時に「牛角」を作りました。これが僕の外食産業に足を踏み入れたはじめの一歩ですね。
由美 それくらいからですかね、西山さんがモテモテになっていくのは(笑)。
西山 あはは(笑)。当時の僕は、見栄を張りたくて高く見えるものを選んでいたんですね。誰でも、仕事が軌道に乗ってお金に不自由しなくなると高いものを買うようになると思いますが、僕もそうやって経験して少しずつ自分に合ったものを選べるようになってきたように感じます。
これまでのものが積みあがってきた現在は、公私ともに自分のことを知っている人が増え、これ見よがしで高価なものはむしろあまり格好良いと思わなくなりました。6、7年前から経営のノウハウを無料で教える「西山塾」を始めたら、ファンが増えてきて……、そういうのが「モテる」ということなのかもしれませんね。
由美 西山さんが考えるモテる秘訣は?
西山 常に相手に何をしてあげられるかを考えながら行動していると、まわりに人が集まってくると思います。それは僕の生き方そのものなのかもしれませんが。おもてなしとは、いかに相手を心地よくさせられるかということ。僕の人生における理念でもあり、存在意義でもありますが、必要とされることを意識しながら物事の順位を考えます。
女性でも男性でも社員にでも、分けてあげられるもの、プレゼントしてあげられるものは全部します。そうすると自分も楽しいですしね。
由美 いままでで一番のモテ期はいつですか?
西山 男性からも女性からも、いまが一番モテています(笑)。これまで積み重ねてきたものなのかもしれません。
由美 あ、それ何かわかります! 確かに昔よりもいまのほうが、男性としても経営者としても、ずっと魅力的だと思いますもん(笑)。
● 西山さんの愛車
■ Mercedes-AMG G 63 Edition Matt Black 2019(メルセデス AMG G 63 エディション マットブラック 2019)
全長×全幅×全高:4665×1985×1975㎜
エンジン:4.0リッター V8 DOHCツインターボ
9速AT
最高出力:585ps@6000rpm
最大トルク:850Nm@2500~3500rpm
駆動方式:4WD

● 西山知義さん
1966年生まれ。1996年外食産業に初参入。「炭火焼肉酒家 牛角」などを展開するレインズインターナショナルを創業。2012年、レインズインターナショナルを売却。翌年、ダイニングイノベーションを設立。飲食店を約300店舗生み出し「焼肉ライク」「BLUE STAR BURGER」「やきとり家すみれ」など、さまざまなジャンルの外食店を展開。国内のみならず、欧米からアジアまで、海外展開も活発に行っている。

● 吉田由美 / カーライフ・エッセイスト
自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)
クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオなどでも幅広く活動中。
・ブログ「吉田由美のなんちゃってセレブなカーライフ」
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