そここそがスーパーGT唯一の海外レース決戦の地、ブリラム県のチャーン・インターナショナル・サーキットだ。昨年はこの地で秋に第7戦が行われ、規定により第6戦までのウエイトハンデが半分となって争われていたが、今年は違う。
第3戦までで暫定トップの55号車BMW M6と25号車トヨタ86MCが52㎏というハンデを。我らがLEON RACINGも40㎏というハンデを背負ってのエントリー。このウエイトと、さらに雨季というシーズンがレースにどんな影響をもたらすか、気になるところだ。
LEON RACINGは過去3年の成績が5位、11位、13位と優勝争いをしていた昨年の成績ひとつ見ても相性があまりよくないと言える。過去最高位だった2015年の5位も8㎏というウエイトハンデだったことを考えると、タイラウンドをいかに戦い抜くかが、チャンピオンを狙うシリーズの行方に大きく左右しそうだ。
そんな大注目のレースの公式予選で、全体2位のタイム(ちなみにトップは英国が誇るスーパースポーツカー、ベントレー コンチネンタルGT3で、コースを熟知した地元タイのチーム)をたたき出したLEON RACING。その後に続く予選、そして決勝が否が応でも期待された。
だが、ドライコンディション一転、雨季らしいスコールに見舞われ、予選Q1はウエットタイヤでのトライアルとなった。ハンドルを握るのは黒澤治樹選手。マシンとブリヂストンタイヤ、そしてドライバーがマッチし見事、水煙をあげながら全体3位のタイムでQ2に進出を決めた。
Q2を託されたのは蒲生尚弥選手。今度はドライコンディションという目まぐるしい状況の変化にピットクルーも難なく対応。タイヤを替えてタイムアタックし、トップタイムを計測。苦手とされてきたタイでポールポジションを獲得した!
チームの無線からは“前が空いたらプッシュしよう”という檄が飛ぶものの、7周目に4位、13周目に5位と、じりじりと順位を下げてしまい23周目でピットイン。給油とタイヤ交換を終え、ドライバーを蒲生選手に交代してコース復帰。
ひとつでも順位をあげるべく、必死の猛追を試みるのだが、コーナーで追いついては直線で離され、またコーナーの入り口で肉迫するもそのまま押さえ込まれて、というなんとももどかしい周回を重ねることに。それでも蒲生選手が2位3位4位争いを演じてサーキットを沸かせたが、万事休す。そのままチェッカードフラッグが振られることとなった。
1位は日産GT-Rが今季初優勝。2位はトヨタ プリウス、3位はレクサス RC-Fという日本勢が表彰台を独占。4位のドイツ車・LEON号を挟んで以下、ランボルギーニ ウラカン(イタリア)、メルセデス(ドイツ)、ポルシェ(ドイツ)と続いた。
まるでワールドカップのように国対国、ブランド対ブランドの威信を賭けた戦いを終え、過去最高位の4位を獲得。この結果、シリーズチャンピオンの行方は9ポイント差で3位となったLEON RACING。次戦、真夏の富士スピードウェイは58㎏というハンデを背負って臨むことに。
ここもまた、どちらかといえば不得手なコースだが、昨年の優勝チームが現在、シリーズ11位と大波乱のスーパーGT300クラスにおける、その戦いぶりから目が離せない!