![アストンマーティンの最新デザイン言語をまとって登場した新型「ヴァンテージ」](https://assets-www.leon.jp/image/2018/07/23192232114847/0/1.jpg)
DBシリーズとは別物のキャラクター
その後もアストンは、主力モデルのDBシリーズにハイパフォーマンス・バージョンを追加するとき、好んでヴァンテージの名を用いた。
![アストンマーティン ヴァンテージ / ボディサイズは全長4,465×全幅1,942×全高1,273mm](https://assets-www.leon.jp/image/2018/07/23192251713830/0/2.jpg)
そんなヴァンテージの最新モデルが先ごろデビューした。
![アストンマーティン ヴァンテージ / 最高速度は314km/h、0-100km/h加速は3.6秒を誇る](https://assets-www.leon.jp/image/2018/07/23192307548817/0/3.jpg)
化粧っ気が薄く、無骨ささえ感じられるデザイン
長いノーズの後ろにコンパクトなキャビンを設けたプロポーションはハイパフォーマンスカーとして古典的なものといっていい。しかし、DB11以降のアストンマーティンは、そのシンプルでエレガントなボディラインにどこか未来的な要素を盛り込んでいる。これこそアストンの最新デザイン言語であって、この同じ言語から紡ぎ出されたDB11とヴァンテージが共通のイメージを醸し出していることはある意味で当然といえる。
![アストンマーティン ヴァンテージ / サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク式となる](https://assets-www.leon.jp/image/2018/07/23192321338750/0/4.jpg)
外観上の違いは基本的なレイアウトだけでなく、そのディテールにも表れている。
![アストンマーティン ヴァンテージ / 前後重量配分は50:50と理想的](https://assets-www.leon.jp/image/2018/07/23192334497232/0/5.jpg)
いっぽうのヴァンテージは化粧っ気が薄く、ある意味で無骨ささえ感じられる。デザイナーのナイジェル・ブルックは“consequent”という言葉を用いてヴァンテージのデザインコンセプトを説明してくれたが、「〜の結果として生じる」を意味するその言葉どおり、デザインのためのデザインではなく、何らかの性能を実現するために生まれた形状で構成されているのがヴァンテージの特徴。こうした機能主義が、ヴァンテージにある種の凄みを与えているともいえる。
![アストンマーティン ヴァンテージ / 新型ヴァンテッジの特徴ともいえる、未来的なデザインのリアビュー](https://assets-www.leon.jp/image/2018/07/23192348234748/0/6.jpg)
スポーツカーを操る喜びに満ちたハンドリング
こうしたハンドリング面での正確さと鋭いレスポンスのおかげで、ハードコーナリングでテールが滑り始めてもカウンターステアで切り抜けるのは容易。まさしく、スポーツカーを操る喜びに満ちたハンドリングと評価できる。
![アストンマーティン ヴァンテージ / レーシーな雰囲気に満ちたインテリア。レイアウトは2シーター](https://assets-www.leon.jp/image/2018/07/23192401520765/0/7.jpg)
サーキットでこれだけの高性能ぶりを発揮しながら、一般道や高速道でも快適で扱いやすい一面を見せてくれたことは驚きでもあった。とりわけハイスピードクルージングでの安定した直進性は見事で、タイヤの発する騒音(ロードノイズ)が多少大きめなことに目をつぶれば長距離ドライブも難なくこなせるはず。つまり、新型ヴァンテージはサーキット専用というよりも、もうちょっと幅と奥行きをもつスポーツカーなのである。
![アストンマーティン ヴァンテージ / オールアロイ製4リッターV8ツインターボユニットは503bhp/6000rpmの再考出力を発生](https://assets-www.leon.jp/image/2018/07/23192417148536/0/8.jpg)
そういえばVantageには「(攻撃などに有利な)ポジション」という意味もあるそうだ。