確かに「ミニ」とは言っても今や基本となる3ドアに加えて、5ドア、カブリオレ、クラブマンにクロスオーバーという横展開に、ワン、クーパー、クーパーS、ジョンクーパーワークスという縦の展開、しかもそれらにガソリンとディーゼルのエンジンが用意されているのだから、「ミニ」をひとつの車種と言って良いかどうかの疑問はある。なぜなら「ミニ」は車種ではなくれっきとした“ブランド”だからだ。
その理由を書くにはあまりに記事が長くなるので割愛するが、ともかく「ミニ」=「ミニクーパー」という認識は日本に限った話ではなく、全世界的な一般認識として「ミニ」は「クーパー」とともに実に上手くブランディングされている。
韓国『INJE SPEEDIUM』サーキットでの「MINI JOHN COOPER WORKS」の試乗会。先導車によるコース周回もジャーナリストの他一般の顧客も招いた大掛かりなものだった
参加者によるドラッグレース。とはいえ、設定されたストップエリアをオーバーするとペナルティが課せられる。加速性能と停止性能を体感するためのプログラム
単純なレースながらもエリア内で停止するにはそれなりの判断が要される。参加者トップタイムは日本のジャーナリストさん!
ジムカーナも開催。加速・減速・アクセルのオンオフなど正確な運転技術を要する。ここでも日本からの参加者のタイムが上位に。
韓国『INJE SPEEDIUM』は高低差のある、なかなか走りがいのあるサーキット。国際レースの誘致を目指して作られたが、現在は主に国内レースの場として使われているそう。
ブリーフィング中の韓国からの参加者。試乗会は2日間に渡って開催。ジャーナリストはもちろん、一般誌の編集者から顧客までが参加した大規模なものだった
韓国『INJE SPEEDIUM』サーキットでの「MINI JOHN COOPER WORKS」の試乗会。先導車によるコース周回もジャーナリストの他一般の顧客も招いた大掛かりなものだった
参加者によるドラッグレース。とはいえ、設定されたストップエリアをオーバーするとペナルティが課せられる。加速性能と停止性能を体感するためのプログラム
単純なレースながらもエリア内で停止するにはそれなりの判断が要される。参加者トップタイムは日本のジャーナリストさん!
ジムカーナも開催。加速・減速・アクセルのオンオフなど正確な運転技術を要する。ここでも日本からの参加者のタイムが上位に。
韓国『INJE SPEEDIUM』は高低差のある、なかなか走りがいのあるサーキット。国際レースの誘致を目指して作られたが、現在は主に国内レースの場として使われているそう。
ブリーフィング中の韓国からの参加者。試乗会は2日間に渡って開催。ジャーナリストはもちろん、一般誌の編集者から顧客までが参加した大規模なものだった
イギリス、マンチェスターに住む37歳の編集者はやはり「ミニ」と「クラシック・ミニ」を分けて捉えながらも現代の「ミニ」が“ミニというには大きすぎるよ”と指摘する。とはいえ「ミニ」が“イギリスの象徴”であり、今なお(3ドアモデルが)“スタイリッシュなクルマ”というイメージがイギリスでも浸透していることを話してくれた。
そういう視点で「ミニ」を見つめ直すと、あの愛らしいルックスの裏にあるカー・ブランディング&マーケティングの最前線を見るようで面白い。