2022.02.23
モテるニセコ使いは東山にあり
2030年の札幌オリンピック誘致や、東京から札幌までの新幹線開通などによって再び脚光をあびる町、ニセコ。しかしひと言でニセコと言っても、そのエリアは実に広い。でも、オヤジが行かなければならないニセコが、東山にありました。
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取材・文/市村広平
自らが楽しむこと以上に、相手が楽しめることを重要視できる。モテるオヤジさんなら当然ですよね。それを旅で再現する場合、重要となってくるのが“格好つけすぎないこと”です。パートナーを喜ばせるためにひとと違ったことをしようとか考えがちですが、背伸びした差別化より、ナチュラルで控えめなのに上品、という男性の方が好ましい。だって旅は長いのですから、隣でずっと気張っていたら女性だって疲れてしまいます。長い時間を一緒に過ごしても自然体でいられる。そういう男性がモテるのです。
そういう目線で、ニセコの雪山ステイにぴったりなのが「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」でした。
東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ
自然体でニセコを楽しめる大人の隠れ家
この聞きなれない「リザーブ」という名前。実は特別なリッツ・カールトンにだけ与えられるものでして、その土地ならではの食やエクスペリエンスといった特別な豊かさを味わえる聖地にあること。さらに、滞在前から滞在中、そして滞在後にも続くパーソナルなおもてなしを提供すること。これらを満たしたリッツ・カールトンだけに名乗ることを許される特別なブランドなのです。言うなればリッツ・カールトンの中の秘境とでもいいましょうか、世界でもまだ5つしかないため、それをニセコで味わうことができるのもうれしいですね。
もうひとつ、ここでの滞在を盛り上げてくれるポイントが、大きな窓。
通常ニセコのような雪国の場合大きな窓が設計されることは少ないのですが、こちらでは目の前の羊蹄山を楽しんでもらうため、あえて天井まで続く大きな窓をデザイン。ガラスの継ぎ目もフレームではなくガラスだけで構成することで、羊蹄山の借景を遮るものはなく、雄大なニセコの自然を大パノラマで楽しむことができます。これが毎朝朝食でこちらに降りてくる時、このホテルにしてよかったと思わせてくれる魅力のひとつです。
東山スイート キングベッドルーム
お部屋からも羊蹄山を一望
そのほかに「羊蹄スイート」(89㎡、15万円~/泊、税・サ別)もあるのですが、どのお部屋からも羊蹄山を眺めることができるので、あえて外出せずにホテルの中でゆっくり、なんて過ごし方も想像できてしまうほどコンフォートな空間です。
東山エリア「ニセコビレッジスキーリゾート」
札幌オリンピック2030 開催予定コース
西エリア ニセコアンヌプリ国際スキー場
南西エリア ニセコビレッジスキーリゾート
南東エリア ニセコマウントリゾート グラン・ヒラフ
東ニセコ ニセコHANAZONOリゾート
ひとつの山がまるまるスキーリゾートゆえに、連泊しても飽きない。というよりむしろ、何日もステイしないと回りきれません。これもまたニセコがウィンターリゾートファンを惹きつける理由なのでしょう。ちなみに東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブはその名の通りニセコビレッジに位置しており、現在誘致している2030年札幌オリンピックのアルペン競技では、このニセコビレッジスキーリゾートが使用される予定なのだそう。
で、実際に使用されるそのコース名は、“なまら”。格好いい名前でもついているのかと思いきや、“namara”と海外の方も読めるよう英文表記までされています。北海道弁で“すごく”とか“とても”といった意味なのですが、そのほかにも“ザンギ”や“だべさ”など、ニセコビレッジスキーリゾートのコースには北海道の方言がそのまま採用されています。ウィットに富んだネーミングは、事前にいくつか覚えておくことでリフトに乗っている間彼女とのトークネタにはなりそうです。
だからゲレンデ以外のアクティビティだって、ほかとは違って特別。スノーシューツアー、スノーラフティング、スノーモービル……、どれも羊蹄山の絶景の中で楽しむことができるのですから。その辺りもホテルがアレンジしてくれるので、何はともあれやってみたいことはひとまず相談してみるのがオススメですよ。
晴れていれば目の前に見えるとのことでしたので、皆様がご滞在される際は天気が良いことをお祈りしています。
お寿司「寿司なぎ」
スキーと温泉の後は、北の海鮮に舌鼓
50室しかないスモールラグジュアリーであるうえ、いまの時期は海外からのゲストも少ないので、夜もゆっくり静かに過ごすことができますよ。
まず一番人気「北海道スープカレー」は、鰹出汁とじっくり飴色になるまで炒め、甘さを引き出した玉ねぎがベース。和テイスト&甘めで誰にでも食しやすい味付け。知床鳥の手羽元、真狩産豚肉、野菜は旬の根菜類、蓮根、しいたけ、かぼちゃ、エリンギ、なす、雪下人参など。ほとんどが北海道産のものを使っていて、ここでしか味わえないリッツ・カールトンのリッチなスープカレーです。
次いで人気のランチメニュー「和牛バーガー」。十勝A5ランクの和牛パテは、世界最高峰のグリルマシンジャスパーグリルで焼き上げており、繋ぎを一切使っていないので肉本来の旨味がたまりません。汚れるのを気にせず、ガツっと行っちゃってください。
さて、長々とお伝えをしてきましたが、改めて「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」の魅力について触れると、やはりここはニセコの中でも数少ないラグジュアリーホテルであり、さらにゲストごとに過ごし方を提案してくれるパーソナルなおもてなしがあるという点でしょう。だから、とっても自然体なのに、自分にとっても彼女にとっても上質な雪山ステイを楽しめる。モテるオヤジさんほど多忙ですから、せっかくのホリデーはゆっくりと等身大で過ごしたいですものね。
スキーもホテルも、モテるニセコ使いは東山にあり。
「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」は間違いのない選択ですよ。
東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ
住所/北海道虻田郡ニセコ町字曽我919-28
アクセス/新千歳空港よりクルマで約2時間半
料金/1泊48万円〜(東山スイート、1室料金、税・サ別)
TEL/0136-44-3491
HP/www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/higashiyama