2022.02.28
山梨県はワインとともに日本酒もすごかった!
うどん県といえば香川県。ワイン県といえば山梨県。それぞれ名高い名物ですが、日本酒もGI(地理的呼称)を取得し、話題の山梨県に行ってきました。
- CREDIT :
文/秋山 都
食べることと同じくらい、いやそれ以上に飲むことが好きな私に「山梨でお酒を飲みませんか」とうれしいお申し出をいただきました。山梨といえばワイン県。日本ワイン発祥の地にして、ワイナリーの数は日本一。明治時代からブドウの品種改良など、ワインにかかわる研究開発がさかんに行われてきました。国内で初めてのワインのGI*「山梨」を2013年に取得し、山梨県内で収穫されたブドウ(42品種を指定)のうち一定糖度以上のものを使用し、県内で製造・貯蔵・瓶詰めまで行い、さらに品質検査に合格したもののみに「GI Yamanashi」と表示しています。
その山梨県が清酒においてもGI「山梨」を21年4月に取得しました。日本でワインと日本酒の2ジャンルでGIを取得したのは山梨県が初めてだという快挙です。山梨の日本酒およびワイン生産の現場を訪れ、願わくば思い切り飲まんと山梨県を訪れました。
◆ 山梨銘醸(山梨県・北杜市)
山梨銘醸
住所/山梨県北杜市白州町台ヶ原2283
お問合せ/0551-35-2236
ショップの営業時間/9:00~17:00
アクセス/JR「日野春」、「長坂」駅からタクシーで約15分
*行在所の見学は300円
◆ ルミエールワイナリー(山梨県・笛吹市)
ちなみに、日本でのワイン生産には悲しいエピソードも秘められています。第二次世界大戦中にはワイン生産が奨励されていたのですが、それはなぜだかおわかりでしょうか。答えは……ワイン製造の過程で生まれる酒石酸から兵器(音波防御レーダー)が造られたから。人間のよろこびの象徴でもあるようなワインから、人を苦しめる道具が造られるなんて皮肉な話はもう二度と繰り返してはいけませんね。戦争のニュースに耳をふさぎたくなるような日々、平和であることの大切さを改めてかみしめています。
ルミエールワイナリー
住所/山梨県笛吹市一宮町南野呂624
お問合せ/0553-47-0207
アクセス/JR「塩山」、「勝沼ぶどう郷」、「山梨市」駅よりタクシーで10~15分
*ワイナリー見学ツアーは30分500円(現在コロナ対策のため休止中)
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