皆さん、フランス料理はお好きでしょうか。どんな料理も当然ながら文化の産物ではありますが、とりわけフランス料理は「能書きを食わされているようで面倒くさい」という方も多いかと。でも、それは誤解というもの。
確かにフランス人は理屈っぽいですが、黙って食べてもフランス料理は美味いし、高級なイメージが窮屈なのも確かですが、当然ながらフランス人だって毎日盛装してコース料理を食べているわけではありません。
もっと気軽に、日常の中で楽しむべき魅力がフランス料理にはたくさんある。そんなフランス料理の素晴らしさをより多くの人に気軽に味わってもらいたいということで行われているのが、「ダイナースクラブ フランス レストランウイーク」です。

場所はドイツのプレミアム家電ブランド「Miele(ミーレ)」の表参道にあるショ-ルーム。広い窓からは根津美術館を向かいに望む恵まれた環境の2階スペースには、ミーレの各種調理機器や冷蔵庫など、レストラン顔負けのキッチンシステムが揃います。ここに20名ほどが座れるテーブルを並べて、即席ながら優雅で落ち着いたオープンキッチンのレストランができあがっておりました。
橋田シェフは1980年生まれ。辻調理師専門学校フランス校を卒業したあと、「ポール・ボキューズ」で研修。その後、東京での仕事を挟んで再び渡仏し、星付きレストランを中心に9店で修業。最後は「ラ・ヴィラ・アルカンジュ」(2つ星)でスーシェフまで務めて5年前に帰国。縁あって、2017年より羽咋市に自分の店を開くこととなったそうです。
履歴だけを見てもまさにエリート中のエリート。その彼が、あえて中央ではなく北陸の郊外に店を開いて、しかも、それが名店として評判を呼び、いまやミシュランで星まで獲得している。それ自体が十分なドラマでもあるだけに、とても楽しみにしていたのですが、その料理は期待に違わぬ素晴らしいものでした。





こちらの食事会もその一環という次第。いやはや、なんともお得感の高いコース料理。特に橋田さんの料理はふだん、石川まで行かなければ食べられない料理なので、余計お得感が抜きん出ているのですが。
多くの人は人生最初の食事を母親の手料理として体験するでしょうが、生きるための根源の営みである「食」を担う人との出会いは、人間がいくつになっても大切でないわけがありません。
食には人生を変える大きな力が秘められています。この日出会った橋田さんの料理も、私の体の中に力強い幸せの刻印を残してくれました。
まだまだ世の中には私の、そしてあなたの知らない優秀な料理人が星のようにたくさんいるでしょう。人の短い一生を思うとその中で出会えるのはごくごくひと握り。もしあなたが美味しいものが大好きで、その作り手との新しい出会いを期待しているならば、この「フランス レストランウイーク2019」は素晴らしいチャンスです。この機会にぜひ、あなたのお気に入りのシェフを一人でも増やしてくださいませ。

■ ダイナースクラブ フランス レストランウイーク 2019
開催期間/2019年9月20日(金)~10月6日(日)計17日間
公式サイトURL/https://francerestaurantweek.com/
テーマ/トレ・ボン! 日本のテロワール 参加店舗/全国の参加フレンチレストラン650店舗以上(予定)/内容 基本構成:前菜、メイン、デザート、食後の飲み物 価格:ランチ、ディナーともに2500円、5000円、8000円(税サ込)のいずれかの価格で提供。詳しくは公式サイトへ