2020.01.31
「小松SAKETRONOMY」で美酒・美食にフォーリンラブ♡
酒造りの神様、農口尚彦杜氏によるお酒と、石川県小松産の豊かな食材、そしてパリで活躍する田中淳シェフという、美味の三位一体を楽しめるイベントへ出かけてまいりました。
- CREDIT :
文・写真/秋山 都
食べるために旅をする。
『恋するように旅をして』という角田光代さんの著書がありました。世界各地を旅するほどにその土地に恋した気分になるというエッセイでしたが、その伝でいくなら私は「食べるように旅をして」となるでしょうか。
旅する際の最大のモチベーションはずばり「食」。出張するならついでに食べる(飲む)べき一品を念入りにリサーチするし、あまつさえ旅の主目的が「食」であることも往々にしてあります。
農口尚彦研究所
酒造りの神さまとあがめられる農口尚彦杜氏が率いる「農口尚彦研究所」です。
こちらの酒蔵では昨年より、小松市産の地元食材を使用して「美食のまち」としての小松市の魅力を発信し、世界中の美食家の「旅のデスティネーション」となることを目標としたプロジェクト「小松SAKETRONOMY(サケトロノミー)」をスタートさせています。
モダンな茶室を思わせるスタイリッシュな空間でコの字カウンターにゲストが着席します。
シマアジの心地よい脂、ヨーグルトの酸味など複雑な旨味がレイヤードになって口中を席捲しているさなか、純米無濾過原酒2018をクピッ。
「・・・・・・」
「なんも言えねぇ」と、北島康介さんが私の脳内に現れ、この心地良さを代弁してくれました。
日本酒には和食がもちろんテッパンのペアリングであることは重々承知しているものの、こんなイノベーティブなお料理にもあう「農口尚彦研究所」の酒、おそるべしです。
なるほど、どの料理も美しく、コンテンポラリーアートのようでした。たとえばこんなお料理も。
そして、この一皿にあわせたお酒がまたすごかった!
ふくよかな香り、でもすっきりとした喉ごしに、「これは欲しい!」と思い、値段をそっと調べたところ……
ちょっとすぐ買える金額ではありませんでした(笑)。
今年もお仕事がんばって、少しお金が溜まったらごほうびにこれを買うことにいたしましょう。
◆農口尚彦研究所
住所/石川県小松市観音下町ワ1番地1
HP/https://noguchi-naohiko.co.jp/