2023.01.06
市川團十郎襲名披露公演で震えてきました!
大きな話題となっている、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露。豪華なメンバーが揃った歌舞伎座の12月舞台を、ダイナースクラブが会員向けに行った貸し切り公演で観てきましたよ。
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文/森本 泉(LEON.JP) 写真提供・取材協力/ダイナースクラブ(運営会社:三井住友トラストクラブ)
江戸時代から受け継がれてきた歌舞伎界の大名跡、團十郎が9年ぶりに復活! という歴史的なイベント。さらに長男堀越勸玄君(9歳)も八代目市川新之助として初舞台を踏むとあって、見どころは満載です。
当然ながら歌舞伎ファンにとっては垂涎のチケットとなりましたが、それをダイナースクラブでは一公演丸ごと貸し切りにしてしまうのですから、すごい! 当日の歌舞伎座は美しく着飾った女性たちで溢れ、何とも華やいだ雰囲気。おかげ様で取材と称して拝見することが出来、心躍る一日となりました。
歌舞伎はハードルが高い? いえいえ、少しでも予習をして行けば
皆さまの中にも歌舞伎はハードルが高いなぁとお思いの方が多いのではないでしょうか。確かに歌舞伎は何も知らずに観に行ってすぐに楽しめるほどヤワではありません。何せ、セリフは江戸時代以前の昔の言葉が中心。さまざまな型や決まりごとがあって、見ただけでは意味が分かりません。
でも、その分、少しでも事前に調べて、セリフや衣裳や型の意味が分かると、めっぽう面白い。知れば知るほど面白いのです。
吉原を闊歩するふたりの伊達男。すれ違いざまに鞘が当たり……
『鞘當』は、江戸・吉原の仲之町で、2人の男の刀の鞘がすれ違いざまに当たり、いざこざに発展。そこで思わぬ再会を果たしたふたりは、実は因縁で結ばれた者同士で……というお話。片やちょい不良(ワル)な暴れん坊と、片やモテモテの色男を尾上松緑と松本幸四郎という当代の実力俳優が演じます。
ふたりの伊達男が登場する場面では、当時、江戸の街を席巻した「かぶき者」の風俗を模した「丹前六方」という、独特の歩き方が見られるのですが、その動きと言い凝った衣裳と言い、実に男前でカッコいい!
また、舞台の中央には満開の桜が設えてありますが、当時の吉原でも桜は名物で、しかも桜の時期だけ他所から咲いた桜の木を運び込んで通りに沿って植えていたのだとか。そんな風物をそのまま表現してしまう華やかなセットも歌舞伎の見どころです。
艶姿の菊之助、勘九郎が披露する見事な女踊りに見惚れて
この演目は何より白拍子の美しい舞が見せ場です。演じたのは尾上菊之助と中村勘九郎。ともに女方も立役も演じる人気者ですが、どちらも踊りの名手として知られています。いくつも衣裳や小道具を変えながら次々と披露される恋の踊りの、まぁ見事なこと! さらにその個性が違うところも見どころです。流れるように美しく妖艶な動きで舞う菊之助に対して、勘九郎はおしゃまな少女を思わせる生命力溢れる踊りで、そのあでやかな競演は見る者を圧倒します。
そして舞台には、釣鐘にとり憑ついた怨霊の禍々しい力を押し戻して、平安を取り戻す(これを「押戻し」といいます)ヒーロー大館左馬五郎として、十三代目團十郎が登場。花道に現れ、豪快に見得を切ると万雷の拍手! その迫力と存在感はすさまじく、鳥肌が立つような感覚を味わいました。大向う(掛け声)がさらに気分を盛り上げてくれます。
市川團十郎は代々荒事(荒々しく豪快な演技)を受け継ぎ、ヒーローになるべくして生まれてきた歌舞伎界のスーパースター。今回もその存在感を存分に感じさせる別次元のインパクトでした。男が見ても、うっとりする豪快さと溢れ出る色気。女子が惚れるはずです。いいもの見せていただきました。
新之助の幼い覚悟が胸を打つ愛嬌あるモテ男像
物語は、小野小町の末裔の小野家で、小町が詠んだ歌を認めた家宝の短冊が紛失し、騒ぎとなるところから始まります。そして小野家の息女・錦の前が、髪の毛が逆立つ奇妙な病に罹り、これを案じた許嫁の文屋豊秀が見舞いの使者として粂寺弾正を遣わします。弾正は、その明察な推理力で、御家横領を企む悪人たちの謀略を暴き、事件を解決します。
70分ほどと、3本の中では一番長い芝居で、弾正はとにかくセリフの量が多く、しかも難しい言葉が続きます。それを新之助は完璧に頭に入れただけでなく、9歳なりにセリフに思いを込めて、実に爽やかで憎めない弾正像を作り上げていることにびっくり!
自分が9歳の頃なんて、鼻水垂らして野山を走り回っているだけでしたからね。どれだけの稽古が重ねられたのかと想像すると、市川の家に生まれるということの重責に改めて思い至り、新之助の幼い覚悟に思わずじ~んと来てしまいました。
食わず嫌いはもったいない。モテるオヤジを目指すなら、まずは歌舞伎座へGO!
これだけ娯楽の数が増えると、歌舞伎は国を代表する伝統芸能とはいえ、生き残りも簡単ではありません。我々大人世代でも、まだまだ、食わず嫌いの人も多いようで、本当にもったいない! 型や衣裳、セットの美しさ、邦楽の生演奏の素晴らしさなど、ここまで高いクオリティの非日常演劇が身近にあり、それが数百年も続いてきたことはまさに奇跡だと思うのです。
劇場に行けばわかりますが、歌舞伎を観に来るお客様には趣味の良い着物姿の魅力的な女性が数多くいらっしゃいます。モテるを正義とするLEONであれば、教養ある歌舞伎好きの女性と、対等まではいかずとも、最低限の話ができるようなオヤジさんにはなりたいものです。
歌舞伎見物は最高にお洒落でリッチな趣味であることに間違いはありません。「十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行」は2024年10月の大阪松竹座まで国内各地で行われます。ぜひ、皆さまもこの機会に歌舞伎に興味をもって、観に行ってみてくださいませ。
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