2023.07.22
「ジョニーウォーカーのウィズソーダをフロートで。」
宿の楽しみ方って人それぞれ。お湯を楽しみたい人もいれば、食に重きを置く場合もありますし、部屋から出たくないから設えこそファーストプライオリティでしょ、という方もいらっしゃるでしょう。でも一番大切なのは実は、サービス。つまり、人です。そういう視点でぜひ訪れたいのが、鬼怒川渓谷にたたずむ大人の宿「鬼怒川金谷ホテル」です。
- CREDIT :
文/市村広平(LEON) 協力/鬼怒川金谷ホテル
「なにをいまさら」と思われるかもしれませんが、たま〜にあるんですよね。目に見えるものばかりに投資して、それを提供するスタッフをおろそかにしているケースが。しかもそういうホスピタリティってどこにも数値化されていませんし、当然写真でチェックすることもできません。一番大切な項目なのに事前に確認できないという非常にリスキーなチェックポイントなわけです。
そういう“人”ありきで選びたいお宿が、ホテルのようなサービスを提供する老舗旅館「鬼怒川金谷ホテル」です。とにかく、スタッフが微に入り細に入りゲスト想い。そう思わせてくれたエピソードの一例が、このブログのタイトルです。
ジョニーウォーカーは、鬼怒川金谷ホテルの創設者であるジョン・金谷鮮治が愛飲していたお酒として知られています。当然ホテル内でも供されていますが、「ジョン・カナヤが愛したハイボール」とオーダーすると、ステアされた状態ではなくあえて混ぜないフロートで提供されるんですね。
「一杯でちゃんと酔えるから、飲み過ぎないで」
というひと言を添えれば、彼女への愛と配慮が感じられる優しさ一杯のハイボールになる。しかしまぁ、そういう気遣いをされた女性はかえって安心して飲みすぎてしまうもの、なんてヨコシマな心は胸の内に隠していただいて。
実はこれ、バーテンダーの野口さんがゲストに「ジョン・カナヤの愛したジョニーウォーカーを楽しんでもらいたい」との想いで提案し、採用されたのだとか。
ゲストに楽しんでもらうためには能動的に動くことができる。鬼怒川金谷ホテルのホスピタリティはこの自主性によって形成されています。だから、せっかくの大切な旅行を安心してまかせることができるのですね。
もちろん人気宿である理由は、ホスピタリティだけではありません。お部屋もお料理も、金谷クオリティです。
泊まるべきはバランスに優れた「グレードアップ和洋室(66㎡)」
夜は世にも珍しい鉄板懐石「鉄板膳所かなや」に舌鼓
列車に飛び乗る前に、白い暖簾をふらりとくぐって
モテるオヤジさんのように、進化をし続ける「鬼怒川金谷ホテル」ですが、その根底にはゲストに喜んでいただきたいというホスピタリティを備えた”人”がいる。だからどのように進化しても、我々オトナを魅了し続けるのですね。
人気の宿にはワケがある。
鬼怒川の名宿へ、涼を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。
■ 鬼怒川金谷ホテル
住所/栃木県日光市鬼怒川温泉大原1394
TEL/0288-76-0001
HP/https://kinugawakanaya.com/
■ 金谷菓子本舗
住所/栃木県日光市鬼怒川温泉大原1398-15
TEL/0288-77-1180
HP/https://www.kanayakashihonpo.com/