• TOP
  • FROM EDITORS
  • 革新的な有田焼でいただくフレンチディナーの特別な味わいとは?

2023.10.23

革新的な有田焼でいただくフレンチディナーの特別な味わいとは?

館内に2500点もの日本画や美術工芸品を飾る日本美のミュージアムホテル、ホテル雅叙園東京で現在開催中のグルメイベント「器で楽しむ秋の美食 〜伝統と革新の有田焼〜」に伺いました。革新的な有田焼、アリタポーセリンラボの器でいただくフレンチのディナーには格別の味わいがありましたよ。

CREDIT :

文/森本 泉(LEON.JP)

アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京
昭和初期の実業家、細川力蔵が自宅を改装して開いた純日本式料亭「芝浦雅叙園」をルーツに90年以上の歴史を持つホテル雅叙園東京。館内には2500点もの日本画や美術工芸品が飾られ、さながら全体が美術館のような唯一無二のホテルです。

なかなか伺う機会がなかったのですが、この度、開催中の「器で楽しむ秋の美食 〜伝統と革新の有田焼〜」(〜11月25日)にお邪魔してきました。

このイベントは館内3つのレストランが、有田の地で200年以上もの歴史と伝統を受け継ぐ名窯、弥左ェ門窯から生まれたブランドARITA PORCELAIN LAB(アリタポーセリンラボ)とコラボして、その器を使った特別メニューを堪能するというもの。
いただいたのはグリル&フレンチの店New American Grill “KANADE TERRACE”のディナーコースでした。今回のメニューでは多田知史料理長が自ら有田まで足を運んで、弥左エ門窯の歴史や伝統、それを新たな形で表現する現代の器などの説明を受け、使用する食器をセレクト。そこからインスピレーションを得た料理を考案したそう。
PAGE 2
アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京
▲ 呼子のイカと根セロリのタルトレット。佐賀県の呼子で採れた、コリコリとした食感と甘みのあるイカを細切りにし、根セロリのピュレと合わせタルト仕立てに。器は伝統的な古伊万里草花紋の柄を、日本茶を思わせるグリーンとプラチナで表現したJAPAN TEA 銘々皿 古伊万里草花紋。
合わせる食材には、現地で味を確かめて仕入れた、玄界灘産呼子のイカや、骨太有明鶏などを取り入れ、有田焼、佐賀の名産品にホテル雅叙園東京ならではのエッセンスを加えた革新的なフランス料理のコースが完成しました。
アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京
▲ 骨太有明鶏のバロンティーヌ みかんのソース。骨太有明鶏をクラシカルなフランス料理のバロンティーヌに仕立て、付け合わせには佐賀県のみかんを。皿はJAPAN TEA フラットプレート M パールグリーン。「新茶」から着想を得た爽やかなグリーンが印象的。
その素晴らしきメニューの詳細は写真を見ていただくとして、さらに料理の味わいを深めていたのがアリタポーセリンラボの美しい器たち。従来の有田焼の技法と伝統的な紋様デザインを活かしながら、現代のライフスタイルに合わせた器づくりを模索してきた同ブランドのコンセプトは「Japan Laxury」。
PAGE 3
アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京
▲ 奥は殻付の芝海老をベニエにして、紫蘇と豆乳とヨーグルトのソースで。手前は芝海老と海藻、ハーブの餡を包んだラヴィオリに芝海老のミンチで引いたコンソメを注いで。器は奥がJAPAN AUTAMUN 薬味皿 ワインレッド。手前はJAPAN AUTAMUN 蕎麦猪口 ワインレッド。「繁栄・長寿」などの意味がある伝統的な唐草模様が描かれている。
その器は歴史を伝える「雅」の美しさを残しつつも、実にモダンでスタイリッシュな印象です。手の込んだ細かい紋様も鮮やかな料理と何故かケンカすることなく、どんな料理ともうまく調和してしまう汎用性の高さを感じさせます。
400年の歴史を誇り広く海外でも評価されてきた伊万里焼(有田焼)ですが、輸出品として人気を維持できたのは1960年代の半ばまで。特にバブル崩壊後は国内・海外両市場とも大きな打撃を受け、窯元はどこも苦境に直面したのだとか。
アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京
▲ 佐賀県産牛ロース肉のグリル ボルドレーズソース。メインは佐賀県産の牛ロース肉をグリル。長ネギのコンフィ、小玉ねぎのピクルス、佐賀県名産のお米「さがびより」のフリットを添えて。皿はJAPAN EARTH フラットプレート L パールグレー。漆黒を表現すべく長年研究を続けて到達した黒い皿。
PAGE 4
そんななか、有田焼の伝統を過去の栄光に終わらせず「もう一度世界で評価される有田ブランドを作る必要がある」と立ち上がったのがアリタポーセリンラボの松本 哲代表。その思いが結実した器「JAPANシリーズ」は古伊万里の伝統と、日本人の季節感、現代人のライフスタイルの中にある新しい色彩感覚が融合した「21世紀の有田焼」として世界から注目されており、今回使用されたのもそのJAPANシリーズでした。

洋食器では叶えられない和モダン独自の華やかさで料理を演出し、世界と日本を鮮やかに繋いで見せたのは見事のひと言。
アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京
▲ アリタポーセリンラボの松本代表が有田からわざわざ持ち込んだ有田焼の大皿。
ホテルのロビーからレストランまで館内の道すがらには、松本代表が有田から持ちこんだという巨大な有田焼きの大皿や壺などの名品も展示され気分を盛り上げてくれます。有田焼の底力と可能性を強く感じさせる魅力的なディナーはアート好き、日本文化好きのパートナーを連れて行けば、間違いなく喜んでもらえますよ。次のディナーデートにぜひご検討を!
アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京
▲ 同じく有田から運んでホテル入り口に飾られた有田焼の巨大な壺。
アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京

 「器で愉しむ秋の美食 ~伝統と革新の有田焼~」

期間/開催中。11月28日(火)まで
場所/ホテル雅叙園東京
店舗/New American Grill “KANADE TERRACE” / RISTORANTE “CANOVIANO” / CANOVIANO CAFE
予約・問い合わせ/050-3188-7570(10時~19時)
HP/hotelgajoen-tokyo.com

アリタポーセリンラボ LEON.JP  ホテル雅叙園東京

アリタポーセリンラボ

ARITA PORCELAIN LABは創業1804年、200年以上の歴史を持つ有田焼老窯元「弥左ヱ⾨窯」から⽣まれた、モダンでラグジュアリーなライフスタイルを提案する有⽥焼ブランド。熟練職人が弥左ヱ⾨窯ならではの門外不出の技術を活かし、数えきれない試作を繰り返し進化した釉薬・技術を使い、一つひとつ手仕事で、モダンな有田焼を作り出している。
HP/【公式】アリタポーセリンラボ|ARITA PORCELAIN LAB

PAGE 5

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        革新的な有田焼でいただくフレンチディナーの特別な味わいとは? | 編集記 | LEON レオン オフィシャルWebサイト