2020.08.24
扇げば涼し。扇子をおひとついかが?
いや〜暑い!! “何もしなくても汗が吹き出る”のが昨年の夏だとすれば、今年はマスクも手伝って“命の危険レベル”。そんな中で、涼しげな男ってのはやっぱり格好良くって。今日は扇子でセンスを涼しやかにアピールしましょ、というお話です。
- CREDIT :
文/市村広平(LEON本誌)
感度の高いお方であれば、今、扇子が流行っていることはご存知のことかと。実は私、扇子=おじさまアイテムの大代表という印象が強かったのですが、街ゆく扇子使いをよくよく観察してみると、持ち歩いている人はきちんと身だしなみの整ったイイ大人ばかり。そう、扇子は物理的な“涼”よりも、“涼しげに見える”という印象こそがキモ。
正直申し上げますとこの暑さですから、外で扇子を扇いだとてどこまで涼しく感じるかは謎です。が、傍目からは確実に所作が優雅に見えて、結果涼しそうに見えるのです。
落語の噺の中では「パンッ」っと机を弾く音とともに、お箸、刀などさまざまなアイテムへと変化し、日本舞踊の中では欠かせない鼓動部として、美しく舞う。そんな伝統芸能とゆかりのある扇子なればこそ、街中や職場でパッと開いてひと扇ぎすれば“粋な人”に見えるのかもしれませんね。ということで今日は、2本のセンスの良い扇子をご紹介しましょう。
透け感も涼しげな「保赤軒(ほせっけん)」

骨の多さと陰影による見た目の優雅さは言わずもがなですが、その実柔らかな風を生み出す実用性も兼ね備えた優れものです。さらに先端の生地部分にはシルク地を使用しており、滑らかな光沢にも心を奪われる一本。
手書きのイラストが美しい「宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)」

オヤジさんともなれば、若者が持ち歩くミニ扇風機で涼むわけにもいかないし、漠然と酷暑を受け入れるしかない。 否! カバンの隙間に“涼”をひと挿し。その効力、この夏デビューしてみてはいかがでしょうか。
■ お問い合わせ
阪急メンズ東京 03-6252-1381
※売り切れの可能性がございますので、お買い求めの際はお問い合わせください