好きな食べ物は? と聞かれたら、何をおいても「お鮨」です。行きたいお店のリストは両手では足りませんが、なかなか叶うものではありません。その理由は、まず人気鮨店の多くが非常に高価であること。そして、いわゆる一見さんはなかなか予約も受けてもらえないこと。
今日ご紹介したい新橋の鮨店「すし処 まさ」は飲んで食べても1万円台前半(あくまで私の場合です)と非常に良心的な価格です。でも、予約のとれにくさはおそらく日本でも5本の指に入るんじゃないかな。なにしろ、私が前回伺ったのは2015年。で、今回2020年に伺って、次回の予約はなんと8年後の2028年でした。
たしか前回は2019年の予約も取れますよ、と言われたのですが、覚えていられるか自信がなかったのでキリのよい2020年にしたのでした。しかし、次回8年後とは……私、そのとき58歳、元気でいられるのでしょうか。
そもそもなぜこんな先の予約になってしまうのか、といえば、この「すし処 まさ」はなんと3席しかないのです。日々18時スタートと、20時30分スタートの2回制なので、つまり1日に最大で6人しか入れない鮨店というわけ。そりゃ、数年先まで予約が埋まってしまうわけですよね。しかし8年先とは……(しつこい)。
というわけで、なかなか入れない「すし処 まさ」のお料理を今回すべてお見せします。
◆「すし処 まさ」(東京・新橋)


なにしろこちらは3人しかいないので、大将を独占していろんなお話を聞けるのも「すし処 まさ」の楽しみのひとつです。



マグロのカマトロは少し筋張っているので、生で食べると固く感じますが、火を通せば脂が甘くとろけるのですね。辛子があう。この辛子は粒マスタードを裏ごししているのですって。細かいお仕事です。



ではここから、お鮨を一気に。
この日、お会計は3人で3万6,000円ほどでした。良心的なお値段です。
8年後を楽しみに、その日まで元気でいられるように身体に気をつけよう。
そして、たまにはお鮨を食べるくらいの贅沢ができるよう、仕事をがんばろう。
元気でほどほど、が一番だよね……なんだかとてもあたたかな気持ちで新橋駅前ビルを後にしました。


すし処 まさ
住所/東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル2号館 B1F
問い合わせ・予約/080-5442-9866
営業時間/18:00~、20:30~の2回制
定休/日曜・祝日
*カード使用不可
*完全予約制