2020.09.28

遅れてきた、ラグジュアリーSUV「DBX」

ヒーローは遅れてやってくる。今年再注目モデルとも言えるアストンマーティン初のSUV、DBXに試乗してきましたよ。

CREDIT :

文/市村広平(LEON)

こんにちは、LEON編集部・市村です。

コロナ禍でも徐々に熱を帯びるクルマ市場。その中においてこのところの一番のニュースといいますか、否応なく注目してしまうのが、アストンマーティンが放つ初のSUV『DBX』でしょう。

待望のアストンSUV「DBX」

▲ この手のラグジュアリーSUVでは最長クラスの3060mmロングホイールベースが特徴。
▲ ノーズは短く設定されており、取り回しは楽チン。アストンマーティンならではのグリルも、アストン史上最大級の大きさなのだとか。
▲ テールランプはいまどきな連結デザイン。
カイエン、レヴァンテ、ウルスなど、いわゆるラグジュアリーブランドがSUVマーケットに乗り出して早数年が経ち、アストンマーティン DBXはどうしたって後発というイメージを拭えません。したがって、それらの手強い人気SUVとどう差別化するのかが難しく、注目されるポイントなのですが、試乗してみると、その不安はすっかり払拭されてしまいます。
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運転席で実感する”アストンらしさ”

アストンマーティンらしさって、一体なんなんでしょう。私自身はっきりと言葉にはできずにおりました……ハンドルを握るまでは。しかし試乗会を終えて思い至るアストンマーティンらしさとはズバリ、英国生まれの“品の良さ”なのだと思い知らされたのです。

走り好きにも、ファミリーにも愛されるSUV。スーパーカーのようなガチガチな足回りも、グランツーリスモのような長距離向きなスムースな乗り味も、どちらも好きな私にとって、”どちらにも愛される”というフレーズは少々興味を削がれるコンセプトなのですが、

実際、助手席に乗っている時に感じたのは(すぎると言っても良い)”おとなしい”印象。スポーツ的味付けを抑えた、いわゆる同乗者に優しいSUVです。しかし運転席に座ると、途端にスポーツ。太めのステアリングと、ハンドルの挙動がクイックにタイヤに伝わる感じは、いわゆるスーパーカーのソレ。

遮音性が高いので、窓を閉めているとエグゾーストが車内に響くことはありませんでしたが、それでも音、揺れ、足回りの感触すべてに、英国らしい“品の良さ”が感じられるのです。後発だからこそ熟慮の末にたどり着いた、非常にバランスのとれたクルマという印象でした。
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ロングホールベースがもたらすゆとりある室内

▲ 試乗車は、モーニング フロスト ホワイト(エクステリア)に、ローズレッドレザー(インテリア)という組み合わせ。
▲ ロングホイールベース設計で後部座席の足元もしっかりとゆとりがある。
▲ トランクスペースは充実の632リットル。
▲ スライディングルーフが後席までしっかりと広くとられているのも、大人数で楽しめることを想定しています。
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オトコ心をくすぐるディテール

▲ ドア上部のハンドルがバッグの持ち手のようなあしらいになっている。
▲ シートには靴などに持ちられるブローギングが施されている。
▲ 細かなところまで英国生まれのこだわりが感じられます。
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▲ ドアハンドルはカーボンを採用しており、収納されるタイプでフラットなサイドシャンに。
▲ 個人的に刺さったのが、このダイヤモンドカットホイール。このデザインはDBXで初登場だそうです。
トータルで見て、欲しい(お金があれば……泣)と思わせてくれるクルマ。かと言って、彼女や家族といった同乗者に自己満と思われるクルマでもない。その絶妙な着地点に感服する『アストンマーティン DBX』。年内からデリバリー開始予定なので、街で見かけることもあるかも。オススメです!

試乗車価格/2299万5000円(税込)

■ お問い合わせ
アストンマーティン ジャパン
HP/www.astonmartin.com/ja

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