日本のオヤジたちよ、もっとアペを楽しもう！ フランチャコルタのススメ

こんにちは。LEON.jp食いしん坊担当、秋山 都です。

「シャンペン飲みにいこうよ、シャンペン！」というオジサマに誘われ、（そう、なぜかオジサマはシャンパンじゃなく、シャンペンと言いますね）、ノコノコついてったらカヴァやプロセッコ、クレマンなどスパークリングワインをオーダーされ、「ほら、シャンペン飲んで」という満面の笑みにうっすらと殺意を覚えたという女子、私だけではありますまい。

おなじみなところで言えば、バローロやバルバレスコ、キャンティ・クラシコなどがそれ。 ではフランチャコルタは？ 「ん～、聞いたことあるけど」という感じでしょうか。でもフランチャコルタはイタリアで初めてDOCG認定を受けた、歴史のあるワイン。北イタリア・ロンバルディア州東部のフランチャコルタ地域 (Franciacorta)で、シャンパンと同じく瓶内二次発酵方式で造られる高級スパークリングなのです。

モレッティ会長（以下モ）「スパークリングは食前の一杯だけ飲むという人が多いですが、フランチャコルタはふくよかな味わいが特徴なので食事中それで通すこともできるし、なにより人生に喜びをもたらしてくれるワインです」

モ「一番ポピュラーなのはアペリティーヴォでしょうか。食前のひとときですね」

モ「それは残念！　イタリアでは、仕事が終わってからディナーまでの間にバルや自宅でくつろぐ時間を持つんですよ。オンとオフを切り替える間の時間とでもいうのかな。そのスイッチがとても大切。もちろん片手にはフランチャコルタでね（笑）」

モ「アッローラ（えーっと）、そういうカジュアルなノリではなくて、もっと紳士に許された贅沢な時間というか、オトナの嗜みなんですよね」

モ「そうそう！　アペは必ずしもディナーと同じメンバーで行く必要はなく、大好きな女性を誘って食前の短いデートとして考えてもいいんですよ。ほかには、友人とのキャッチアップの場だったり、ときには自分自身と語って孤独を味わうための時間です。プロシュートやサラミをつまみながらフランチャコルタを飲めば、だいたいのストレスは忘れますね。LEON.jp読者もイタリアがお好きならぜひアペを楽しんでほしいですね、今夜から（笑）」