12月号でご紹介した「フォーミュラE」、つまり簡単に言えば“電気自動車のF1”を、この目でナマで観戦すべく、2017-18シーズンの開幕戦に香港へ行ってまいりました。
フォーミュラEは今年で4シーズン目、例年12月に開幕し、7月末まで世界で全14戦を、今年は10チーム、20人のドライバーが転戦します。
冬に行う理由はふたつ。ひとつめは本家F1とシーズンを分けることでファンを取り合わないということ。ふたつめはモーターを使って走るため、とにかく暑さが大敵!だから(らしい)。
さて。香港へ行ったことのある方ならご理解いただけるかもしれませんが、宿泊したのはビクトリア湾を一望できるセントラル地区に建つ、マンダリンオリエンタルホテル香港(ご飯がおいしかったり、アメニティがエルメスだったりモテますよ、ココ!)
そこから徒歩15分ほどの海沿いの道がレース会場。
“地下鉄で観に行ける”がキャッチコピーのフォーミュラEらしく、ニューヨークやパリ、ローマ、ベルリンなど、他の開催地も同様でどこのレース会場も都市の中心部からすぐの場所で開催されるのがなによりの魅力。ここ香港でもホテルの部屋からもレースが見える距離でした。
今回、ピケJr.にインタビューの機会をいただいたが、とてもシャイなのか無口なのかそのアグレッシブな走りとは裏腹に非常にクールなコメントばかりでした。
「コースの好き嫌いはないさ」
「いまのチームはどんなチームかって? そりゃ結果で雰囲気は変わるよ」
てな具合に……。でも、現在所属するパナソニックジャガーレーシングチームのことを聞いたら、
「パナソニック製のテレビを使ってるよ。なかなか良いネ」
なんて可愛いことも言っておりました(笑)。
香港の開幕2連戦には日本から小林可夢偉選手がスポット参戦。戦前の人気は高かったものの、結果はあまり思わしくなく。フォーミュラEの難しさがうかがえた。
LEON本誌でもおなじみの高級時計ブランド「リシャール・ミル」はルノー・e.ダムスチームをスポンサード。
セーフティカーはBMWのi8。床にあるのは充電器。ワイヤレスでこの上に乗るだけで充電が可能。
トラックもEV。会場のあちこちで電気化が見受けられた。
香港の開幕2連戦には日本から小林可夢偉選手がスポット参戦。戦前の人気は高かったものの、結果はあまり思わしくなく。フォーミュラEの難しさがうかがえた。
LEON本誌でもおなじみの高級時計ブランド「リシャール・ミル」はルノー・e.ダムスチームをスポンサード。
セーフティカーはBMWのi8。床にあるのは充電器。ワイヤレスでこの上に乗るだけで充電が可能。
トラックもEV。会場のあちこちで電気化が見受けられた。
レース会場は全長1.86㎞と非常にコンパクト。
最長ストレートでも500~600メートルしかなく、マックス230㎞ほどでここを駆け抜ける。幅も狭く、そのためレース車両同士のクラッシュも多いのがファンを熱狂させる。
そして、まずガソリンを使用しないのでニオイがしない。エンジンではなくモーターだから音もしない。それゆえに安全で無騒音なため、都市部で開催されるのだが、この2大要素がないとなんだか観ていて不思議な気分になる。
ヒュイーーーーンという音と共に数台のマシンが駆け抜け、あとは後続車が来るまで静寂。ただし、実況のアナウンサーがひっきりなしに早口でしゃべりまくるし、ノリのいい音楽が流れているので寂しくなるということはないのでご心配なく。
今季からアウディがワークスとして参戦開始したり、来年以降、日本から日産自動車!!!やメルセデス、ポルシェも参戦表明をしていることからも、どんどん盛り上がること必至のフォーミュラE。
今のうちに目をつけて、盛り上がる頃ににはうんちくを語れるくらいになっておけば、モテるかもなんて
思いながら、1泊3日の弾丸香港ツアーを終えました。