2021.05.19
本に溺れる夢が叶うホテル「松本本箱」
文学少女だったエディターが、大好きな本に溺れて眠るという夢を実現させました。
- CREDIT :
文・写真/秋山 都
ワーケーションという言葉、もう説明不要ですよね? ワークとバケーションを合わせた造語ですが、リゾートなどの休暇先で、リモートワークをしながら滞在することを指しています。私も昨年~今年にかけて数か所でワーケーションしていますが、意外に行き先選びが難しい。
あまり風光明媚な場所では心が解放されすぎてしまって仕事に集中できないし、アクティビティが多いと遊ぶことに一生懸命になってしまい、結局PCを開かずに帰宅する……なんてことも。快適で、ほどよいお籠り感のあるホテル、ないものか? と探していたところ、ついに出会いました。自分史上、最高に仕事が捗るホテルです。
薪火のグリルダイニング「三六五+二(367)」では、近隣で採れた野菜を中心に、ほどよくイノベーティブなディナーコースをいただけます。グランシェフは、先日残念ながら閉店してしまった「INUA」で部門シェフも務めていたクリストファー・ホートンさん。
カウンターを数席隔てたお隣に、本を読みながらワインを飲み、食事をしている男性のひとり客がいましたが、カッコよかったなぁ。「どんなご本を読んでるんですか?」と声をかけたかったけど、ぐっとガマン。なぜって? 私はお部屋に戻って仕事しなくてはいけなかったから(涙)。仕方ないんです、ワーケーションに来たんですもの。
松本本箱
住所/長野県松本市浅間温泉
予約・お問合せ/☎0570-001-810(12時〜17時)
info@matsumotojujo.com
*JR松本駅からタクシーで約20分、チェックインはレセプション&カフェ「おやきとコーヒー」で行います。