先日、心臓に異常を覚え、病院に駆け込んだところ、高脂血症と診断されました。 LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)値が異常に高く、心筋梗塞や脳卒中になりかねない、とのこと。さっそく投薬治療をスタートしましたが、ドクターによると私の食生活も改善の必要アリと……。いわく、乳製品、脂質、コレステロールの高い食品は控えるべしとのことでした。
高コレステロールの食品といえば、肉およびその内臓や、鶏卵、魚卵など、私の大好物ばかりです。でもドクターストップがかかってしまったのであれば、背に腹は代えられません。極力節制することにいたしましょう。
こちらの酒蔵では2019年より、石川県小松市産の地元食材を使用して「美食のまち」としての小松市の魅力を発信し、世界中の美食家の「旅のデスティネーション」となることを目標としたプロジェクト「小松SAKETRONOMY(サケトロノミー)」をスタートさせています。
小松SAKETRONOMY (石川県小松市)
漆喰の壁に、コの字型のカウンターが置かれたデザインは、九谷焼の人間国宝でもある陶芸家、吉田美統氏(錦山窯3代目)と、陶芸家であり、空間プロデューサーでもある大樋長左衛門氏(大樋焼11代目)が、それぞれ「おもてなし」と「しつらい」をテーマにディレクション。余分なもののない、シンプルでスタイリッシュな空間です。
このSTURIAキャビアはフランスのスタージョン社によるもの。スタージョン社はフランス・ボルドーで長年チョウザメ(キャビアの親)の養殖をしており、パリの名店で使われるのはもちろん、世界の飲食店へ輸出をしています。一般のキャビアに比べて塩気が控え目なのが特長だとか。上の写真でバエリ(大缶)、オシェトラ(中缶)、ベルーガ(小缶)の3種をいただきましたが、私はもっとも安価(この中では、ですよ)なバエリの濃厚な旨味が好みでした。
考えてみればカラスミやイクラなど魚卵と日本酒の相性はすでに実証済みですから、キャビアがイケないわけがないのですよね。
お会いするのはおよそ1年ぶりでしたが、少しお痩せになったかな? でも休日には自宅の畑作業を手伝っているそうで、よく陽にやけてお元気そうでした。実はあまりお酒を飲まないといわれる杜氏ですが、きっとヘルシーな食生活をお過ごしなのでしょう。私も仕事以外の場面では節制をし、野口杜氏にまたお目にかかれる日まで元気に過ごそうと思います。
◆ 農口尚彦研究所
住所/石川県小松市観音下町1-1
HP / https://noguchi-naohiko.co.jp/