2018.02.28
私的考察。大人のスニーカー3選
スニーカーは快適です。進化しています。そして種類もとても多い。そんな中から選ぶとき、大人が履くスニーカーにはどんな条件が求められるのか? 個人的ワードローブからオススメを3足選び、考えてみました。
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文/高橋大(LEON.JP)
今年の寒波はなかなか手強いですね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、気分はそろそろ春モノにシフトしたいところ。
先週は、軽快な気分でスニーカー特集をお送りしました。
お楽しみ頂けたでしょうか?
一口にスニーカーといっても千差万別。
ハイテク、ローテク、最近ではドレスシューズのようなアッパーのものまであります。
ですが、大人が履く、というフィルターをかけるとタイプは違えど、
不思議と方向性は同じになるんだなぁと、そんなことを再認識した特集でした。
というわけで手前味噌で恐縮ですが、私的ワードローブからオススメの大人スニーカーをご紹介いたします。
まず、はコレ。
コレはファンも多いかと思いますが、最大の特徴はなんといってもこのスッキリ細身なボディ。
996や998と比べてみれば歴然ですが、かなりスリムです。
だから、スラックスなんかと合わせても違和感なく馴染むんです。
もちろん576とか996のポテっとしたフォルムもいいんですけどね。
あれをチノとかに合わせるこなしが流行りましたが、いまも全然アリだと思っております。
で、この997は細いだけではなく、細部も大人なんです。
例えば、このヒール部分。
足入れ部分のライニングもすべてレザーです。
しかもプニプニで気持ちいい。
というわけで、そもそもニューバランス自体が私的には大人のスニーカーなのですが、
なかでも997はダントツに大人なモデルだなぁ、と思います。
さて、お次はこちら。
90年代的な感性を非常にうまくアップデイトした傑作だと、個人的に思う一足です。
ストリートカルチャーの最盛期といってもいいあの時代の空気は、
いままたモードからラグジュアリーにまで様々に復権しているので、
もはや若い人にとっては今のトレンドだとは思います。
が、アノ時代をリアルに知る大人には、そのトレンドをまんま素直に享受するのはちょい恥ずかしいわけで。
そのあたりの気持ちを上手にくんでるなぁ、とこのスニーカーを見ると思うわけです。
例えば、このヒール。
数年履いているのにこの通り、やれナシ。
ちょっとした部分ですが、こういうクオリティ感ってかなり大事だと思うわけです。
で、インナーソールも。
さらに、白いソール部分がアッパーに回り込んでいるので、一見厚底なんですが、
じつは普通のソール厚というとこも歩きやすくていいんですね。
というわけで、パッと見かなりイマドキな感じですが、
実際長く履いてみると、大人のスニーカーなんだな〜と感じさせてくれた一足です。
さて、最後はこちら。
日本に上陸してから5〜6年経っているのでご存じの方も多いかと。
スペインでいまだに職人の手仕事で作られている、本物のレトロスポーツシューズです。
このスリムなラスト(木型)はなかなかありそうで、ないフォルム。
さらに、細部も本当に丁寧に作られていて、しかも軽い!んです。
さらに、箱も。
こちらは、なかなか店頭で見つけるのは難しいかもしれないですが、
見つけたら是非試して欲しい逸品です。
大人のスニーカーとしてオススメしたい3足を紹介してきましたが、
大人スニーカーの条件をずばり定義するのは難しいですね。
ひとつだけ言えるとすれば、クオリティ感なのかな、と思いました。
デザインがシンプルであること、ともいえる気もしたのですが、
着こなし次第、という気もするので絶対条件ではなさそうです。
ではまた!