2018.03.20

私的考察。大人は古着をどう楽しむ?

大人の古着というと、つい高価なヴィンテージと思いがちですが、それだけとは限りません。極私的な古着選びから、大人の古着選びについて考えてみました。

CREDIT :

文/高橋大(LEON.JP)

こんにちはタカハシです。
今週はビジネススタイルの特集をお送りしております。

さて、そんな特集とは全くカンケイのない古着のお話です。

ここ最近再び人気再燃している模様の古着。
それを牽引しているのは、女性のヴィンテージデニム熱だそう。
それは本当に素敵なことだと思いますが、一方でその昔のヴィンテージブームを経験している身としては、記号だけが先走りした一過性のブームにならなければいいなぁ、とも思います。

もちろん私もビッグEを愛用していたりしたので、ヴィンテージは大好物ですが、いまの気分としてはもっとライトにのんびり古着と付き合いたいなぁという感じで。

では、いい大人はどんな古着を選び着ればいいのか? を、私的ブツをご紹介しながら考えてみようと思います。

まず、私が最近よく履いているのがコレ。
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なんの変哲もないリーバイスの501です。
といっても、ちょっと古くて、80年代のいわゆるタテ落ちのヴィンテージではないけど、最後のセルビッチ付きで、通称「赤耳」とよばれるもの。なんだ、ヴィンテージじゃん!と思われる方もいるかもですが、こちらは購入当時(たぶん今も)1万〜2万というプライスタグでした。

なもので、普通は自分にぴったりのレングスを探して、完璧を求めるのが古着好きの流儀なのですが、僕は面倒臭がりで、ちょい長いのをばっさりカットオフしてしまいました。

何が言いたいのかというと、ヴィンテージの格好良さは認めたうえで、自分流に好きに着てしえばイイじゃない? ということ。
こうじゃなきゃいけない、という原理主義になるのってある意味若さゆえ、な気がするのです。
大人は自分の体型も生活のスタイルも、そして洋服の好みもある程度出来上がっているわけで、無理に通ぶる必要もないんじゃないかなぁと、思うんですよね。もちろんルールとかなんたるかは知ったうえで、ですけど。

まぁ、それも自分のスタンス次第だとは思いますが。
で、そんなこと漠然と思っているときにクローゼットで発掘したのがこちら。
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これもリーバイスのジージャンで、とくになんの変哲もない3rdタイプです。
20代のときに購入したので、相当安かったはず。
ポイントは、この色です。じつは、これ、当時友人と一緒に自分で染めたんです。
まぁ、時間だけはありましたから。いま考えるとよくやったなぁと思いますが。

これを久しぶりに着てみて思ったのは、自分の過去アーカイヴを再び着てみると面白い!ということ。
若いときとは違う発想で着られちゃうんですよね。
そんな風に時代を飛び越えて着られるというのも、ド定番の古着ゆえ、なんだと思います。

で、最後はコレ
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これは結構最近入手した、おフランスの美術教師や、画家が着るコート、だそう。
ようはショップコートみたいなもんですね。ワークウェア特有のざっくりした作りなんですが、小さな衿や、これまた小さなボタンなどなど、アメリカものとはかなり違った不思議な雰囲気が、おフランスな感じで、個人的にかなりのお気に入りです。

で、これは実は自分へのお土産なんです。パリのクリニャンクールへ行ったときにあちこち歩き回り、出会ったのがこの一着なんです。記念に、とか言いながらぱっと購入して、そのまま羽織ってたわけで、お土産かつ思い出。

で、何が言いたいのさ!? というと、結局古着選びは自分の普段のスタイルと好みで選べばいいのかなぁ? ということで、僕がこれを気に入った理由は、上記のほかに普段からコートが好きでよく着ているのと、ちょっとヘンテコな服が好きだから、というまぁ、他人からしたらどうでもいい理由。

でも、他人からしたらどうでもいい理由こそ、一番大事にすべきもんじゃないのかなぁ、と自分の古着を眺めていると思ったり。

と、とりとめがなくなってきたので、本日はここまで!

ではまた!

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