2018.03.22
大人の春ブルゾン、極私的論
バーバーリー×ゴーシャラブチンスキー、ブラック・コム デ ギャルソン×ナイキなど、大人にふさわしい春のブルゾンを極私的に論じます。
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文/堀川博之(LEON.JP)
今週はビジネスシーンで使えるスタイリングの特集していますが、楽しんでもらっていますか。
さて、ようやく暖かくなり、春アイテムが欲しくなる季節。大人にふさわしいブルゾン選びを極私的にご紹介いたします。
◆ バーバーリー×ゴーシャラブチンスキーのバリントンジャケット
1979年公開の映画『クレイマー、クレイマー』では、ステップアップした成功者の証しとしてバーバーリーのコートがシンボリックに描かれていましたが、2018年の現在は、SNS戦略を巧みに取り入れ、ファッション感が高まっています。
このあたりはクリストファー・ベイリーの功績が大きく、バーバーリーチェックは大復活し、新しい世代に受け入れられ、ブランドを受け入れる世代交代が上手くできている感じがします。
そんな、バーバーリーですが、こちらのブルゾンは、ゴーシャラブチンスキーとのコラボレーション。ゴーシャラブチンスキーとは、ロシアのブランドで、コム デ ギャルソンの川久保玲も注目するブランドです。
過去にアディダスやVANSともコラボレーションしていますが、バーバーリーとのコラボレーションが個人的には好みであり、白眉かなと。
こちらのブルゾンは、定番のスイングトップをベースとしていますが、背中や腕回りのボリューム感が独特で、着たときのシルエットがいまどきです。10年前のものだと、この感じはどうしても出せないでしょう。
デザインを大幅に変更することなく、テイストをアップデートしている、ちょっとしたさじ加減が絶妙です。定番と言われるアイテムこそ、常にアップデートする必要があると感じさせる一着です。オールドのリーバイスとサラリと合わせたいなと。
◆ ブラック・コム デ ギャルソン×ナイキのブルゾン
ナイキとのコラボレーションはシーズンごとにバックプリントなどは変わりますが、現在も展開中。カタチはベーシックで着丈は少し短め。素材は必ずしもリッチなものではありませんが、いま着たい!という雰囲気を宿したデザインや意匠は、改めてコム デ ギャルソンのデザイン力の強さを感じます。
どんな着こなしにも合う黒いシンプルなシャカシャカ素材なので、カーディガン代わりに愛用しています。
◆ ブランディメルビルのフード付きブルゾン
1993年イタリアで創業し、いまもイタリア製を貫いているカジュアルブランド。ニットやカットソーなど、ごくごくベーシックなアイテムを展開中で、リーズナブルな価格帯が魅力。
どのアイテムもワンサイズのみで展開しているののが特徴で、着方しだいでスタイリングの雰囲気が変わるのもここの面白さです。
ここ数年、着るアイテムといえば、黒ばかりだったので、今季は色を指したいと思い購入した一枚。週末にサラリと合わせたいと。
ちなみにこちらは日本未発売のブランドですが、ハワイのモールなどにショップがあるので、ちょっとしたお土産にはもってこいかと。覚えておいて損はないと思います。