2018.04.12
ナイキのデジタル戦略、「SNKRS」の新サービスを“体験”してみた
世界的にECの売り上げは上昇の一途ですが、ナイキが先月末にローンチしたスニーカー専用アプリ「SNKERS」は新たなECの展開を予感させてくれるものでした。
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文/堀川博之(LEON.JP)
LEON.JPの堀川です。
長かった花粉も少しずつおさまり、ようやく春物を本格的にチェックして買いたいところ。
なかでも気になるのがスニーカーです。ナイキが先月ローンチしたキュレーション型のスニーカー専用アプリ「SNKERS」は、ゲーム的要素もあるせいか、すっかりハマっています。
毎日のように新作が発表されるスニーカーをチェックするのは、なかなかですが、こちらのアプリは新作を買い逃さないようリマインドしてくれたり、人気モデルの抽選に参加できるなど、買い忘れさせない機能が巧みです。
アプリのローンチ後、人気モデルを立て続けに発表し、常に飽きさせないようにする策などもさすがだなと。もう目が離せません、まさに、ナイキの思う壷です。
「日本はスニーカーカルチャーのなかでも特別な位置にあり、このSNKRSアプリを展開することは、スニーカーコミュニティをさらに盛り上げ、その消費者により良いサービスを提供することになります」
今後はショップ以外の場所で、買い物が体験できる!?
舞台となったのはワシントンのスクエアパーク。アプリを立ち上げ、公園でスマホをかざして新作スニーカーを探します。ひとりで探すより、友達と連携したほうが早く見つかることもあるでしょう。あるスポットを探し当てると、スニーカーが画面にボンッと浮かび上がり、捕獲→購入できるという仕組み。
スニーカーハントをカルチャーとして捉え、楽しみを共有できるというのがユニークなところ。買い物はネットですが、レジのない屋外でアクティビティとして買うというのが新鮮。買い物するという体験がストーリーになるのです。まずはNYやワシントンなど都市部から予定されているよう。
スニーカーを通して知性をシェアして皆で楽しむという新しい価値観を生もうとしているよう。いまや名物ともなった長い行列の、新しいカタチとなりそうです。