2018.10.03
GIVENCHY2019年春夏のショーに見る、これからのファッションとデザイナー
10月のこの時期は、ヨーロッパでウィメンズの2019年春夏コレクションが発表されるファッションウィークです。メンズは6月に開催済みなのですが、いくつかのブランドはウィメンズのタイミングで合同展を行うとあって、急遽、花の都パリへ行ってきましたよ。
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文/堀川正毅(LEON副編集長)
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これは男女の世界観の統一や、ショー運営のためのコストを抑えるためなどなど、理由はいくつかあるようですが、取材する側にとっても金銭的・物理的になかなか大変でして。そんな折、合同展を選択していた「ジバンシィ」のショーを見る機会を得まして、一路パリへ。
エポーレット、両胸ポケットのあるシャツや、軍服を思わせるコート、タフさ漂うカーゴパンツなどなど、ミリタリー要素が印象的で、それらをレディスは格好良く、メンズはモダンにスタイリングしており、どれもリアルで洗練されたものでした。
成績不振を受けてデザイナーが更迭されることも多々、かといって“売り”に走って、結果シュリンクしてしまったブランドもまた数知れず。……なんて舵取りが難しい時代なんだ!と天を仰ぎたくなります。でも、なかには上手にやれているブランドもあって、今回のジバンシィにはその“上手さ”を感じたんですね。
クリエイターのパッションを引き出すべく、ブランドがきっちりバックアップをする。クリエイターも自由奔放なだけではなく、マーケットの声に耳を傾ける。そういう本当の意味での二人三脚ができてこそ、いまの時代、消費者から支持が得られるんだと思いますし、それが売り上げに繋がっていくんだと思うんです。だから、今回のジバンシィは期待ができる、と思った次第です。
実際のアイテムは来年の春号で取り上げますので、楽しみにしていてくださいませよっ!