2018.11.19
琴線に触れる一枚のモノクロ写真
そんな一枚と出会えたら、写真展も面白いだろうな。そんな軽い気持ちで訪れた「アメリカの近代写真の至宝 ギルバート・コレクション展」。写真展をめぐる趣味はない私ですが、はじめて面白いと思える写真展でした。
- CREDIT :
文/市村広平(LEON)




・モノクロとひと言で言っても、黒の表現によって多彩なモノクロ写真がある
・人間ひとりひとりに個性があるように、フォトグラファーにもそれぞれ個性があって、写真は彼らが生きてきた人生を反映したものである
これらに想いを馳せながら観ると、ギルバート・コレクションはさらに面白いかもしれません。
ムービーばかりが取りざたされる世の中ですが、一枚しかないからこそ想いを馳せることができるのもまた、写真にしかない魅力だなぁ、と改めて。
11月24日(土)には、日本大学芸術学部の高橋教授によるギャラリートークがあるので、そのタイミングで行くと理解が深まりさらに楽しめますよ。
ギルバート・コレクション
京都国立近代美術館に所蔵されている写真コレクション「ギルバート・コレクション」は、米国シカゴ在住のギルバート夫妻が、約20年間にわたり収集した世界屈指の写真コレクション。1930年代〜50年代の近代写真の巨匠たちによる充実の作品群は、通史的に写真史を辿れる貴重なコレクションです。
アメリカの近代写真の至宝 ギルバート・コレクション展
開催期間:11月9日(金)〜11月28日(水)
開館時間:10:00〜19:00(入場は閉館10分前まで)
料金:無料
会場:フジフイルム スクエア
住所:東京都港区赤坂9-7-3