2018.11.24
いま、クルーズ旅行は「極地」が注目。南極へは年間5万人が上陸!
クルーズ旅行といえば大型豪華客船で世界一周というイメージしかないアナタ、いま人気なのは小型の客船で南極や北極に出かける冒険心満載の「極地クルーズ」なのですよ。極地に強いクルーズ会社「PONANT(ポナン)」社をご紹介します。
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文/森本 泉(LEON.JP)
皆さんはクルーズ旅行と聞くとどんなイメージを浮かべるでしょうか? 大型の豪華客船で地中海やカリブ海を巡るとか、世界一周旅行をするとか……。
確かにそんな大型船のクルージングも人気はあるのですが、実はいま、あえて小型の客船に乗って、南極や北極などの極地を訪れる「極地クルーズ」が大人気なのです。
特に南極は、600人乗り以上の大型客船だと遊覧だけで上陸することが許されないとあって、南極大陸に上陸したい観光客はあえて小さな船で訪れているのです。
2017年~2018年シーズンに南極に上陸した観光客は5万1707人(IAATO調べ)。これは過去最高の数字だそう。
そんなご時勢にあって、極地クルーズを企画する世界最大手が「PONANT(ポナン)」というフランス唯一のクルーズ会社。こちら1988年に3人の船乗りが始めた会社で今年がちょうど創業30周年。現在7隻の旅客船をもち、昨年は年間197回のクルーズを達成し、3万500人の船旅をサポートしたとのこと。そのポナン社日本地区のビジネスディベロップメントマネージャーを務める伊知地亮さんに話を伺いました。
小型の船であることを生かした、奥地まで進めるクルーズを
また、ポナン社の所有する船は7隻すべてが200人以下を定員とする比較的小型の船であることも大きな特徴です。それぞれの船は小さいけれど内装や設備はあくまでラグジュアリー。またフランスの会社ということで、食事にもこだわりがあり、2年前からアラン・デュカスが監督を務めるデュカス・コンセールともパートナーシップを組んで食事を提供しているのです。
このような「エクスペディションクルーズ」、元々は1990年初頭にソ連が崩壊したことで、保有していた多くの耐氷船(氷の海を航行できる船)の行き場がなくなり、欧米の旅行会社がそれを借りて、南極に行くという形で始まったのだそう。
2021年には世界初の砕氷客船が就航予定
ちなみに世界のクルージング人口は年間約2000万人で、その半分がアメリカ人なのですが、南極の場合は約5万人強の訪問者のうちアメリカ人は3割。近年急激に増えている中国人が南極でも2割近くまでに増えているとか(ポナン社に限って言えばフランス人、アメリカ人、中国人が3割ずつだそう)。そして日本人の南極上陸者数は年間1000人にも満たない人数。狙うなら今ですよ!