2020.05.10

【人気】プロが自腹で検証、iPhone SEは買い?

iPhone SEが発売されて約1ヶ月。コストパフォーマンスに優れたこのモデルは買うべきか? iPhone 11 Proユーザーの筆者が実際に購入した理由を綴ります。

CREDIT :

文/平井敦貴

先月発売されたiPhone SE、買い替えを検討している方も多いのではないでしょうか?

おそらく購入にあたり気になるのは、iPhoneの他のモデルとの違いやコストパフォーマンスの面でしょう。ここでは、現在iPhone 11 Proを使用する筆者が、最終的にiPhone SEを「買い」と判断した理由を綴っていきたいと思います。

iPhone SEの立ち位置は?

まずは現行のiPhoneについておさらいです。現在、アップルの公式サイトで買えるのは4機種で、それぞれの特徴は以下となります。

●iPhone 11 Pro

iPhoneで唯一のトリプルカメラモデル。超広角、広角、望遠カメラと、暗所撮影の「ナイトモード」により、あらゆる撮影シーンに対応します。5.8インチと6.5インチの2サイズがあり、ディスプレイの明るさと耐水性能は歴代最高クラス。高性能な「A13 Bionic」チップを搭載し、バッテリーの持ちが他機種に比べて長いのも特徴。顔認証のFace ID方式を採用。(価格:10万6800円+税~)
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●iPhone 11

超広角レンズと広角レンズを持つデュアルカメラモデル。6.1インチの大型ディスプレイに高い耐水性能を備えます。シックな色味からポップなカラーまでバリエーションが豊富なのも特徴。iPhone 11 Proと同じく「A13 Bionic」チップを搭載し、Face ID方式を採用。(価格:7万4800円+税~)
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●iPhone XR

シングルカメラ(広角)モデル。iPhone 11と同じ6.1インチの大型ディスプレイで、チップは1世代前の「A12 Bionic」を搭載。Face ID方式の機種では最安値となります。(価格:6万4800円+税~)
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●iPhone SE

シングルカメラ(広角)モデル。iPhone 8と同じ4.7インチのディスプレイに、iPhone 11 Proと同じ「A13 Bionic」チップを搭載。現行モデルでは唯一ホームボタンおよびTouch ID方式を採用しています。(価格:4万4800円+税〜)
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iPhone SEと他機種との一番の違いはホームボタンTouch ID方式を採用している点。それに伴ってディスプレイサイズも1インチほど小さい4.7インチとなっています。

ただし、それゆえにiPhoneの中で最も低価格に設定されているのがこの機種のミソです。

広角のシングルカメラはiPhone XRと同等で、チップは最上位機種のiPhone 11 Proと同じ「A13 Bionic」。つまり、ホームボタンや画面サイズといったハード面を除けば、上位機種にも引けを取らない性能を誇ります。それゆえに、「最もコストパフォーマンスに優れたiPhone」と呼ばれているんですね。

実機で検証

ここでは実機でiPhone SEとiPhone 11 Proを比較していきます。
まずはそのサイズ感です。高さにやや違いはありますが、横幅や厚みはほぼ同じです。
しかしながら、画面サイズはこれだけの違いがあります。また、ディスプレイの方式が違うため、明るさにも大きな差を感じます。

両機種とも周囲の環境に合わせてホワイトバランスを調整する「True Tone」機能を搭載しますが、iPhone SEの「Retina HD」ディスプレイよりも、iPhone 11 Proの「Super Retina XDR」ディスプレイの方がより自然な明るさの印象です。
トリプルカメラとシングルカメラは大きく異なる点。ですが、両機の広角カメラに関しては焦点距離(約26mm)とF値(f1.8)はほぼ同等となっています。
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写真の違いは?

実際に同じ条件で撮影比較をしてみました。手元にiPhone 7があったので併せて撮り比べています。撮影設定は標準カメラのデフォルト設定で、撮影後にWeb用へのリサイズのみ行っています。

【iPhone 7】

【iPhone SE】

【iPhone 11 Pro】

空の青さなど、iPhone 11 Proのコントラストの高さが目立ちますが、芝の解像感はiPhone SEも負けてはいません。iPhone 7は全体的に色もくすんで解像感も低い印象です。
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【iPhone 7】

【iPhone SE】

【iPhone 11 Pro】

鉄塔のズームショットです。iPhone 7とiPhone SEはシングルカメラによるデジタルズーム(5倍)のため、鉄塔のディテールが滲んでしまっています。iPhone 11 Proは望遠レンズに切り替わっての撮影のため、この距離でもシャープ感をキープ。やはりトリプルレンズの威力は絶大です。
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【iPhone 7】

【iPhone SE】

【iPhone 11 Pro】

野花の近影。iPhone 7はややのっぺりとした印象です。iPhone SEは緑の葉にメリハリが出て瑞々しさが伝わってきます。iPhone 11 ProはHDRの処理や背景のボケまで自然で、写真のクオリティがさらにグッと上がった印象です。
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【iPhone 7】

【iPhone SE】

【iPhone 11 Pro】

少し引いて撮影してみました。こちらも同じくiPhone 7、iPhone SE、iPhone 11 Proの順に、色味やディテールの雰囲気など写真のクオリティが上がっているのがわかります。

このように実際に撮り比べてみると、iPhone SEのカメラはiPhone 11 Proには及ばないものの、高い解像感とメリハリの効いた絵作りになっていることがわかります。

また、ここでは比較していませんが、iPhone SEはiPhone 7やiPhone 8ではできなかった「ポートレート」モードでの撮影も可能。つまり、ほとんどのシーンでiPhone SEは必要十分な画を記録してくれるんですね。
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【結論】iPhone SEは買うべき?

実機に触れてみての結論から言うと、iPhone SEは「買い」です

撮影比較ではiPhone 11 Proにこそ及ばないものの、その価格差(約6万円以上)を考えれば当然と言えるでしょう。それよりも、税込み5万円以下で最新チップを積んだiPhoneが手に入るというのはまさに衝撃です。このチップによって、動画視聴やゲーム、写真の撮影・編集・加工などのグラフィック操作やApple Payの起動など、日常的な使用シーンのあらゆる面で「サクサク感」が体験できます

また、Touch IDはマスク着用時でもすぐに解除ができる利点があり、4.7インチのディスプレイサイズも決して「小さすぎる」ということはなく、日常使いには十分な大きさ。

iPhone SEはエントリーモデルという立ち位置ですが、使い勝手や性能、カメラ機能などはいずれも高いレベルで満たしているため、万人にオススメできる機種と言えます。もちろんその高いスペックによって長く使えることを考えると、コストパフォーマンスはダントツの高さです。

反対に、カメラ性能にこだわるのであればiPhone 11 Proがオススメです。iPhone SEにはない超広角レンズやナイトモード機能は、写真表現の幅を何倍にも広げてくれますし、長時間バッテリーや高い耐水性など、その高いスペックは撮影中のあらゆる面で活かされます。

iPhone SEとiPhone 11 Proは立ち位置がまったく違いますが、いずれも買って後悔はない機種。ぜひ自身のライフスタイルに合った方を選んでみてはいかがでしょうか。

・・・ちなみに、筆者はこのiPhone SEを買いました。

その理由の一つは、動画撮影のため。

iPhone 11 Pro(手持ちカメラ)とiPhone SE(固定カメラ)の2台カメラで、アフターコロナはVlog動画を撮りまくろうと思う次第。ぜひ皆さんもiPhoneで生活のアップグレードを。

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