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2021.06.16

■ TREK「Rail 9.7」

【動画】Eバイクに乗ってオリンピック会場を目指してみた

通勤だけでなくレジャー用途として流行中のEバイク。そんなEバイクの中でも本格モデルとして知られるTREKの「Rail 9.7」を試乗! 国道122号を北上し、目指すは東京五輪のサッカー競技会場でもある「埼玉スタジアム2002」。ここでは、その14.4kmの道のりを動画でお届けします!

CREDIT :

文/平井敦貴

近ごろ話題の『Eバイク』、どこまで知ってる?

▲ TREKの本格E-マウンテンバイク。パワフルで安定した走りを実現します。「Rail 9.7(カラー/Lithium Grey/Trek Black)」 90万4200円(TREK)
最近流行りの「Eバイク」、新たな移動手段として気になっている方も多いでしょう。

ただ、ひと口に「Eバイク」といっても『どんな車種を示すのか』、『電動アシスト自転車と何が違うのか』、『何を選べば良いのか』など、よくわからない方も多いはず。

ということで今回は、「TREK」の本格E“マウンテン”バイク「Rail 9.7」をご紹介。実際に14.4kmの道のりを試乗してみました。Eバイクが気になっている方はぜひ注目を!
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何が違う? 「電動アシスト自転車」と「Eバイク」

▲ 電動アシスト自転車の心臓部となるユニット。ペダル付近にモーターが設置されています。
そもそも「Eバイク」とは何を指すのでしょうか?

「Eバイク」とはその名の通り電動モーター付き(Electric)自転車(Bike)の略。中でも近年、欧州でブームとなっているスポーツタイプの車両を指します。

ですがこの「Eバイク」、実は明確な定義は存在しません。

日本ではいわゆるママチャリ型の電動アシスト自転車と区別して、特にスポーツタイプの電動アシスト自転車をEバイクと呼びますが、そこに明確な線引きはないのです。

クルマで例えるなら「電動アシスト自転車」=「実用車」で、「Eバイク」=「スポーツカー」といったイメージ。そのため、電気自動車の実用車もあれば、電気自動車のスポーツカーもあるように、Eバイクにも硬軟さまざまなモデルが存在します。

ちなみに日本における「電動アシスト自転車」の法的ルールはざっくり以下。この基準を満たし、さらにスポーツ仕様のモデルをここでは「Eバイク」と呼びます。

★ポイント
・電動機(モーター)駆動でアシストすること
・24km/h未満の速度時においてアシストすること(24km/h以上の速度ではアシストしないこと)
・その他道路交通法を遵守した車体であること
(参考:電動アシスト自転車 - 警視庁

また、「バイク」というと「オートバイ」のイメージがあるかもしれませんが、「Eバイク」はれっきとした「自転車」ですのであしからず。
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本格Eバイク、TREK「Rail 9.7」に試乗!

▲ ブラックボディにシルバーロゴがクールです。
ということで今回は、そんなEバイクを体験すべくTREKの「Rail 9.7」に試乗!

TREKはアメリカ・ウィスコンシン発のスポーツバイクメーカー。フレームに描かれた「TREK」の大きなロゴが特徴で、すでにご存知の方も多いでしょう。
現在、日本で購入できるTREKのEバイクは7車種ほどですが、中でも「Rail 9.7」は最もハイスペックな電動マウンテンバイク(E-MTB)。軽量・頑丈な「OCLVマウンテンカーボン」フレームにBOSCH製のモーターユニットを搭載し、フルサスペンションのためあらゆる悪路に対応します。

何よりブラックボディにシルバーのロゴが男らしくてクール! どことなくLEONレーシングっぽさもありテンションが上がります!

それでは早速乗ってみましょう!
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実際に乗ってみた!

▲ 身長184cmの筆者が乗ってちょうどいいサイズ感。サドルは簡単に昇降できます。
まずはそのサイズ感。タイヤは一般的なロードバイクと同じ700Cサイズ(29インチ)で車体自体も大きめです。足が届くか不安……という方がいるかも知れませんが、サドルは簡単に昇降できるタイプ(左ハンドルのレバーを引くだけのドロッパーシートポスト)なのでその心配はあまりなし。
本来は山道を走るのに適していますが、だからと言って舗道が苦手なわけではありません。幅2.6インチのワイドなタイヤ(チューブレスレディタイヤ)がしっかりグリップするので、アスファルトの道でも安定した走行が楽しめます。
変速はリアのみ12段。ブレーキは4ピストンキャリパーの油圧式ディスクブレーキで高い制動性をもちます。また、アシストモードは左ハンドルのコントローラーから操作でき、高速走行の「Toubo」、ツーリングモードの「Tour」、航続距離優先の「Eco」、そしてライダーの漕ぐ力に応じてパワーが可変する「eMTB」の4種が選べます。

スマートフォンアプリと連動することで細かな走行データも記録できるので、後からどんな道をどのように走ったかがわかるのも面白いポイントです。
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今回は比較的フラットな国道を走行しました。スタートは赤羽から新荒川大橋を渡った、埼玉県は川口元郷。岩槻街道(国道122号)を北上し、目指すは埼玉スタジアム2002です。

約14.4kmの道のりを1分ちょっとの動画にしましたので、その模様をご覧ください。
普段ロードバイクに乗り、Eバイクはほぼ未体験という私個人の感想ですが、アシストパワーはかなり強力に感じました。ロードバイクなら頻繁にギアチェンジして高低差に対応するところを、このEバイクならギアチェンジをする必要もなし。坂道に入ってグッと踏み込んだ瞬間にアシストが効き始めるので、ペダルを漕ぐだけで平地と同じように坂を登っていくのは面白い感覚です。

もちろん、あくまで「自転車」であり「オートバイ」ではないので、自転車を漕ぐ力は必要。ですが、それでも通常の自転車よりかなり「楽ちん」なのは変わりません。

14.4kmを約42分で走行しましたが、この距離と時間なら、通勤圏内として(個人的には)ギリギリ許容できそうです。
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バッテリーは引き出して自宅充電できます。

電力量625whの大容量バッテリーはインチューブタイプなので見た目にもスッキリ。直接充電のほか、取り外し可能なので自宅室内に持ち帰って充電することもできます。マンション住みにもうれしい設計ですね。

エコモードであれば最大距離150km超のアシスト走行が可能。なので、片道10kmの範囲なら毎日乗っても一週間は保つ計算。Eバイクの弱点として「充電がめんどくさい」問題がありますが、ロングバッテリーならその手間もかなり軽減されるでしょう。

個人的には今回試乗してみて「Eバイク熱」がむくむく上がってきました。特にこの「Rail 9.7」は強力なフルサスペンションで路面をしっかり捉えるので、山の悪路から都会の通勤ルートまであらゆるシーンに対応するのがうれしいポイント。趣味と実用を兼ねた一台なら、多少お値段が張っても良いものを選ぶのが正解かもと感じました。

「Eバイク」はクルマやオートバイとはまた違った、どちらかというとアウトドアの「遊び道具」に近い感覚。なので、キャンプなどが好きな方ならきっとハマるはず。密を避けてのお出かけにもぴったりなので、彼女との新しい趣味にもオススメですよ。

■ TREK
「Rail 9.7(カラー/Lithium Grey/Trek Black)」 
価格:90万4200円
https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/

※掲載商品はすべて税込み価格です

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