2021.09.23
【3分カメラ講座】世界を震撼させた「Lマウント」とは?
2018年、ライカ・シグマ・パナソニックによって発足した「Lマウントアライアンス」。これにより、メーカー3社の垣根を超えて「Lマウント」のレンズが相互に使えるようになりました。ここではそのそんな「Lマウント」レンズの魅力についてフォトグラファー・中西学が解説します!
- CREDIT :
企画・写真/中西 学 文/TOMOKO 構成/平井敦貴
「Lマウントアライアンス」の偉業とは?
ご存知ない方にカンタンに説明すると、これまで各メーカーが独自規格で開発していたカメラとレンズの接続規格=「マウント」を共通化することで、メーカーの垣根を超えてカメラボディとレンズが相互に使えるようになるという、これまでの常識を覆す画期的なアライアンスだったのです。
さて、今年3年目を迎えたそのアライアンスは、コロナ禍で日本全体の経済が低迷するなか、カメラ業界に更なる活気を与え、今後も大いに期待を高めるのは間違いありません。
ということで今回は、3社のカメラを使用するフォトグラファー・中西学がそんなLマウントの魅力を約3分で解説します。ぜひ、“ちょい読み”を。
ライカが作った「Lマウント」
個性溢れるレンズバリエーション
例えばライカのレンズはその描写力に定評があり、解像感がありつつも“しっとり”とした描写を可能にします。ラインナップも28〜90mmの明るい(f1.4 〜2)単焦点レンズだけでなく、16-35mm、24-90mm、90-280mmをカバーするズームレンズを展開。
一方シグマは解放F値が1.4〜2.8のキレの良い単焦点レンズを得意とし、14mmの超広角から135mmの中望遠までをバリエーション豊かにラインナップ。ズームレンズも14-24mm、24-70mm、100-400mmと全域をカバーしています。
そしてパナソニックは50mmと85mmの単焦点レンズのほか、比較的動画に適したズームレンズを多様に展開。16-35mm、20-60mm、24-70mm、24-105mm、70-200mm、70-300mmと、使い勝手の良い標準〜望遠域のレンズから選ぶことができます。
各社のレンズバリエーションはさらに広がりつつあり、また価格帯も下がってよりユーザーにとって身近になってきています。当初は100万超えが当たり前だったライカのレンズも数十万円台のものが登場するなど、時代が大きく変わりつつあるんですね。
スマートフォンでは撮れない撮影を可能にする一眼カメラ。なかでも成長著しいミラーレスカメラ市場では、ユーザーのニーズはどんどん多様化するなか、Lマウントアライアンスが間違いなく作品の幅を広げてくれたに違いありません。今後もさらに期待できそうですね!
カメラのステップアップを考えている方、あるいはこれから一眼カメラを本格的に取り組もうと思っている方は、この「Lマウント」にぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
● 中西 学(なかにし まなぶ)
写真家。日本の美を世界に発信したいと思い写真を始める、風景や人々の営みを写真や動画を通じて海外にSNSを通じて発信することを志している。ドローンやVRなど最新機材を使いこなし動画クリエーターとしても 活動し60秒以内で作りあげるショートムービーなど数多く手掛ける。
http://www.ukphoto.co/
https://www.youtube.com/user/glicosmile
・公益社団法人 日本写真家協会 正会員
・一般社団法人 日本UAS産業支援振興協議会 会員(JUIDA)
・Microsoft CERTIFIED Trainer
・dji CAMP Specialist