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2017.12.23

大晦日の最高のエンタメは、京都の除夜の鐘つきだった!

NHKの「ゆく年くる年」でもおなじみの除夜の鐘。全国津々浦々の寺院の中でも、注目したいのが京都の「知恩院」と「清水寺」の除夜祭です。放送だけでは分からない、エンタメ感満載の鐘つきは、彼女と一緒に見に行く価値が大いにアリ。最高の年越しをお約束しますよ!

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取材・文/トライアウト

年越しの瞬間に鳴らされる除夜の鐘。煩悩の数・108回もの厳かな音は、1年間のヨコシマな(?)想いを払い除け、新しい年を迎えるための行事として欠かせません。そして全国津々浦々の寺院の中でも、特に注目したいのが京都の「知恩院」と「清水寺」の除夜祭。わざわざ足を運ぶ価値は十二分にアリです!

■ 知恩院

一打で108の煩悩が吹き飛ぶほどの大迫力!

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17名による除夜の鐘は、1分間隔で鳴らされます。親綱にぶら下がり、全身を使って鐘を撞く僧侶の姿は必見!
“ココの除夜祭は特殊すぎる!”とばかりに、毎年多くの参拝客が訪れる「知恩院」。何といっても高さ約3.3m×直径約2.8m×厚さ約30cm、重量約70tという“日本最大級”の名をほしいままにしている大鐘が、夜も更けた23時頃から鳴らされ、そのつかれ方たるや、他に類を見ないほどダイナミックなのです!
 
ひとりが親綱を、16名の僧侶が小綱を持ち、「え~い、ひと~つ」「そ~れ」という掛け声とともに各々が全身を使って力を合わせて鐘をつきます。その周囲では、3名の僧侶が一打ごとに五体投地にて祈りを捧げるという、圧巻すぎる光景!
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「知恩院」の正門であり、代表する建築物の国宝“三門”は16時30分に閉門。夜間の入場は100mほど北にある“黒門”からになるのでご注意を!
大晦日当日は、一般拝観の終了後、20時に大鐘楼へと続く“黒門”が開門。しかしこの門、23時には閉じられてしまいます。「えっ!?」と思われるでしょうが、20時から閉門までに境内に入っていれば、そのまま滞在ができるのでご安心を。
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1636年に鋳造された日本最大級の梵鐘。大鐘楼の入口から左側の柵周辺が、鐘つきや中で礼拝する僧侶の姿も見られるベストポジション!
最大の敵は“行列”かと。日本で唯一の“アクロバット鐘つき”をひと目見たいと全国から訪れる参拝客が長い行列を作るので、彼女が退屈しないよう事前に話題を仕込んでおくのが吉。
 
行列は絶えず動くので、閉門の30分前にいれば入ることができます。閉じられた門の中にいる!というシチュエーションも、大晦日という特別な日の高揚感をさらにアゲてくれること間違いなしです。

■浄土宗 総本山知恩院

住所/京都府京都市東山区林下町400
拝観時間/9:00~16:30、12月31日(日)は9:00~16:30、20:00~23:00頃
 
URL/http://www.chion-in.or.jp/index.php
 
お問い合わせ/☎075-531-2111

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■ 清水寺

25日朝、整理券を手に入れられたら、最高のクリスマスプレゼントになります!

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門をくぐって後ろを振り返ると、京都の夜景が一望できます。サプライズ感のある演出に彼女も喜んでくれるでしょう! ©️SHOHO IMAI
毎年、テレビで放送される「清水寺」の除夜の鐘。実は、誰でもつくことができることを知っていましたか? 12月25日(月)の朝9時から寺務所で整理券が配られており、これを持っていると大晦日の一般参拝時間が終わっている23時から元日の午前2時まで、境内に入ることができるのです。除夜の鐘はもちろん、限られた人数しか入れないため、清水の舞台から見える京都の夜景をふたり占めできる絶好のチャンス!
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艶やかな朱色に染められた鐘楼は、国指定重要文化財だとか。鐘の音色はもちろん、随所に彫られた牡丹や菊花の彫刻なども見所です。©️HIDEAKI TANAKA
改修工事で本堂にシートが貼られているものの、ふだんは見られない屋根の細部や釘を使わない宮大工の英知を見学でき、マニアックに楽しめるというわけです。大晦日だけは、円山公園から清水寺に至るまでの三年坂、ねねの道にある土産店や茶屋も遅くまで開いているので、夜の京都観光に事欠きません。
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清水坂を登りきると、目の前には夜の帳に浮かびあがる“仁王門”が。その幻想的な風景は坂道を登った疲労も吹き飛びます。
しかも三年坂には「転ぶと三年以内に命を失う」という恐ろしい言い伝えがあるので、彼女の手をガッチリと掴むのに至極ナチュラルなシチュエーションに。ちなみに除夜の鐘はふたりでの共同作業が決まりごととなっており、整理券もふたりで取りに行くことが必須条件。

「とびっきり有名なお寺へ除夜の鐘をつきにいかない?」なんて、整理券を取りに行く12月25日のクリスマスも31日の大晦日も一緒に過ごすための誘い文句、乗らないヒトのほうが少ないでしょう!
京都・東山にあるダイナミックな一打の「知恩院」と、パートナーとのロマンティックな鐘撞きの「清水寺」。両方が徒歩圏内にありながらも両極端な除夜の鐘が見られるのは、日本でもここだけといっても過言ではありません。この日だけはヨコシマな気持ちをグッと抑えて、清らかなココロで新年を迎えてみてはいかがでしょうか?

■ 音羽山 清水寺

住所/京都府京都市東山区東山1-294
拝観時間/6:00~18:00、12月31日(日)は6:00~18:30、23:00~元日2:00頃
 
URL/http://www.kiyomizudera.or.jp/

問い合わせ/☎075-551-1234

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