2019.02.24
【検証】サンローランのライダースは、なぜ名作と呼ばれるのか?
サンローランがファッション界に残したマスターピースは数ありますが、本誌はライダースジャケットこそ随一だと思う次第。なんせ、タイドアップした大人が羽織っても違和感ないほど品良く進化させたのですから。
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写真/島本一男(BAARL) スタイリング/髙塩崇宏 文/瀧川修平

1990年代後半に当時のデザイナーが生み出したライダースは、世界随一のモードブランド名義なだけあって前述のソレとは一線を画す表情で一世を風靡しました。
ライディング中に万が一転倒してしまっても体へのダメージを最小限に留めるための厚くて硬いカーフレザーは、薄くてしなやかなラムスキンに変更。特徴的なジップワークや短いボックス丈はそのままに、シルエットを極力タイトにアップデート。コレクションショーでは、タンクトップ×デニムのイージーライダースタイルではなく、黒いナロータイをしたブロードの白シャツ×黒スラックスにこれを羽織ったモデルがランウェイを闊歩。
要は、これまでテーラードジャケットやタキシードだったところに置き換えられるほどエレガントで艶っぽいことをひと目で示して見せたのです。
そんな名品の中、2016年にクリエイティブ・ディレクターとなったアンソニー・ヴァカレロ氏が生み出したスウェードのステンカラーブルゾンも含め、今買える3着の狙い目をここにピックアップ。来たる春のおめかしディナーには、あえてジャケットではなくこんなライダースで決めてみるのも脱ブナンな大人の一手といえるのではないでしょうか。
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