2022.02.02
レッドウィングのアイリッシュセッターを大人にこなす秘訣
1990年代に大ブレイクしたアイリッシュセッターに、いま洒落者たちが大注目しているんです。とはいえ、昔のアメカジそのままに合わせるのは、無骨すぎて避けたいところ。大人っぽくこなす着眼点とそのポイントを徹底解説いたします!
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写真/鈴木泰之(Studio log) スタイリング/四方章敬 ヘアメイク/勝間亮平 文/T.Kawata 構成/長谷川茂雄
時代に合わせたアメカジのアップデイトを
その人気再燃の背景には、足元にボリューム感のあるスタイルがトレンドになりつつあることや、巡り巡って訪れたアメカジのリバイバルなど、さまざまな事情が複雑に絡み合っておりまして……。
まぁ細かい事情はともかく、現在の気分をうま~く持ち合わせている靴の一つがアイリッシュセッターというわけです。
なにせ、1990年代に大ヒットしたアイテムだけに、読者の中にも郷愁を感じる方は多いはず。とはいえ、ボリューム靴のアイコンでもあるこのモデルを昔のアメカジそのままに履くと、ちょっと無骨さが際立ってしまうので要注意。
そこで今回は、大人が再度アイリッシュセッターを履くために欠かせないポイントをピックアップしました。もちろんアメカジ風味は忘れず、しっかり添えておりますので、その点はご安心くださいまし。
言わずと知れたアメリカンワークブーツの代表格
とりわけ、1995年に誕生した黒アッパーの#8179は、いまなお愛され続ける定番。アッパーにはタフなワークブーツに使われていたブラック・クロームレザーを採用しています。
アメカジテイストでも、ラギッド感を強めない
それを意識したうえで、細かなチェック柄が印象的なCPOジャケット、シンプルな淡いグレーニット、そして引き締め効果のある黒スラックス、こんな合わせで、品よくこなせます。
ポイントは、アメカジ然としたラギッド感が出ないように心がけること。重要なポイントを以下でご説明しましょう。
◆ POINT 1
迷うなら、黒スラックスで間違いなし
ここは、アメカジらしさが強まり過ぎるのを避けるのを第一に。ルーズさやダメージなどのラギッド感を払拭することも常に意識します。
そこで重宝するのが、黒スラックス。しっかりセンタークリースの入ったほっそりシルエットのものをチョイスするのがミソ。それによりアイリッシュセッターのソールのボリュームをアピールしつつ、街に馴染む都会的な印象が作り出せます。
もちろんグレースラックスもありですが、ブラックのほうがよりシャープに見えるゆえ、迷うなら黒スラックス一択でトライしてみましょう。
◆ POINT 2
スラックスで肝心なのは丈とひざ下からの幅ですよ
まず、足首にクッションが出ないよう、くるぶし上の丈バランスは絶対死守すべし。また、ひざ下から裾にかけての幅も細身に見えるシルエットバランスを意識します。
テーパードかかったスラックスを合わせてみて、膝下のシルエットと足元のボリュームを確認。メリハリが効いているのが一目瞭然であれば正解です。そんなバランスを目指しましょう。
それにより、ぽってりした靴のボリューム感が活かせるうえ、同時に足元をすっきり見せることができますよ。
◆ POINT 3
トップスには色数を押さえたチェック柄を
定番のCPOジャケットを合わせるなら、できればマドラスチェックのような多色のそれではなく、2色程度のシンプルな柄を選ぶと失敗はありません。さらにモダンに見せるなら、細かな柄にすると効果的。
そいつをTシャツやニットの上にサラリと羽織れば問題ありませんが、オーバーサイズが流行っているからと、あまりに大きいサイズを選ぶと、足元の靴のボリュームと相まって、ルーズに見えるのでご注意を。シルエットは、あくまで程よくスッキリが基本です。
また、ラギッド感を払拭する小道具として、黒フレームのメガネもおすすめです。
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