一粒で二度美味しい！ お得なリバーシブルのアウターに注目です！

裏返して着る。こんな単純な仕掛けですが、印象の変化やコスパの面でも、これほどに効果のあるデザインはないでしょう。どちらの面でも着られるリバーシブルは、ついついなおざりにしがちな春アウターにおいて、選びの大きな理由になります。

ただし、気をつけることがひとつ。変身ぶりを意識し過ぎて、過激なデザインとのリバーシブルを選んでしまわないこと。そういうのって、結局ベーシックな一方しか着ないんですよね。

というわけで、今回はリバーシブル感＝変身ぶりをたっぷり堪能できつつも、ちゃんとどちらでも着られる実用的リバーシブルをピックアップしてみました。

ラペルドジャケットとスタンドカラーのブルゾンというテクニカルなリバーシブルは、日本人体型に沿った緻密なパターンに定評のあるケミットとのコラボならでは。さらに注目は生地が薄い点。薄手の場合、もう一方のステッチを隠して縫製するのが難しく、つまり技術力あってこその一着ってことです。

こちらがブルゾンサイド。ラペルにはボタンが配され、トップまで閉じることができます。ポケットの形も、スイングトップでよく見られるフラップ付きに。

比較的リバーシブルデザインが豊富なブルゾンタイプですが、こちらのボンバージャケットは微妙なニュアンスによる、まさしく両A面です。一方は二重染色を施し、さらに形状記憶素材を採用しタフな顔つきに。もう一方は、20デニールの光沢ナイロンでスポーティに。共に撥水加工された機能派です。

こちらは20デニールの光沢ナイロンサイド。ダークカラーを共通としながら、質感が異なるだけで結構印象が変わるものですね。

ドッグイヤーカラーをはじめ、英国ブランドらしい王道的なスイングトップのフォークナー。ライトトーンのベージュが、品良い印象を楽しませます。しかし、もう一方は一転してアイコニックなチェック柄を披露。一見派手色に見えますが、トーンが抑えているので意外にもシックに着られます。

素材は薄手ながらハリのあるコットンギャバジン。その軽快な生地感に袖を通したら、やっぱりこちらの鮮やかなチェック柄サイドを着たくなります。

ベースとなるのは、ショートレンングスのノーカラーブルゾン。上の写真サイドは、さらりと清涼感のあるコットン×リネン×レーヨン×ラミーの3者混からなるオリジナル生地で、ナチュラルな風合いが見どころです。もう一方はナイロン100%。素材はまるで違いますが、ワッシャー加工によりこちらもナチュラル感あり。

こちらがナイロンサイド。ワッシャー加工により、自然なシワ感を演出しています。撥水加工しているので、雨が降ったらこちらで。バックにはプリントが。

その名もユーティリティーエプロン。何がユーティリティーかといえば、ポケットの大きさだけではありません。こちら、前後どちらでも着ることができるんです。裏表のリバーシブルとは違う、ユニークなデザイン。街着としてはもちろん、アウトドアでも楽しみたいところですね。

ベストデザインの上に対して、もう一方はビブオーバーオールデザインに。前後合わせたポケットの数も見所です。ウエストの紐は、どちらでも結ぶことが可能。ユニセックスで着られます。