2019.06.11
名作ポロシャツの歴史を知ると、もっと着たくなる!
ジャケットを脱ぐ季節は、年代を問わず着られるポロシャツが頼りになります。あらゆるブランドが展開する定番アイテムですが、大人が選ぶべきはやっぱりこの3ブランドでしょう。
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写真/栗原大輔(Roaster) スタイリング/笠島康平 文/石井 良
大人の夏は、このブランドを着こなしてこそ。
◆ ラコステ
80年以上変わらないスタイルを受け継ぐ正統派
1920年代までテニスコートで着用されていたのは、ワイシャツに似た長袖シャツにロングパンツという運動には不向きな服。それを改善すべくラコステが生み出したのが、ポロシャツの原型となる、半袖で襟付きのニットシャツでした。
1933年には会社として創業し、ワニのロゴが刺繍されたポロシャツが誕生します。それこそが、今も形を変えずに受け継がれている、この「L.12.12」です。単一の高級糸のみで編み上げたきめ細かい鹿の子素材は大人っぽい光沢を放ち、夏でもサラリと肌に心地良い。この良さを知らずしてポロシャツは語れないのです。
“ちょっと違う”だけでこんなに新鮮に
◆ フレッドペリー
テニス生まれ、音楽育ち。
引退後、1952年に創業しスポーツブランドとして人気を博しますが、ファッションアイテムとして認知度を高めるのは60年代になってから。モッズムーブメントの中で若者たちがシングルの三つボタンのスーツや、ジャケットのインナーとしてフレッドペリーのポロシャツを着用し、一気に広まるきっかけに。
というわけで、テニス生まれ、音楽育ち。ここでご紹介するのは、テニス寄りの無地ポロシャツですが、フレッドペリー自身のトレードマークだった白ポロこそ、ブランドの原点。今も変わらずイングランドのレスターで生産されています。
英国のカルチャーと密接にあった「M12」
◆ マンシングウェア
日本の技術を結集した和製ポロシャツ
その後、1955年に世界初のゴルフウェアを誕生させると、ペンギンロゴはその代名詞的存在に。ゴルフで培ってきた機能性と快適性は大人の日常着としても最適で、名品と呼ぶに相応しいクオリティを誇ります。
特に「ワンシング」シリーズは、日本の高い技術を結集して紡績、編み、縫製、加工などを行った意欲作。特殊な紡績糸「マナードコットン」によって実現される綿のナチュラルな風合いと光沢感、それでいて強度が高く、型崩れもしにくい扱いやすさが嬉しいポイントです。
レトロだけど進化したビッグペンギン
■ お問い合わせ
デサントジャパンお客様相談室 0120-46-0310
フレッドペリーショップ東京 03-5778-4930
ラコステお客様センター 0120-37-0202