何枚でも欲しい！ BDシャツは王道ブランドから選ぶのが正解

昨今のアメトラ復権を象徴するアイテムといえば、やはりボタンダウンシャツ。ドレスだけでなく、カジュアルシャツとしても人気の襟型とあって、オンオフともに愛用中という人も多いのではないでしょうか。

そんなボタンダウンシャツの元祖といえば、やはりブルックス ブラザーズ。1818年に創業し、昨年200周年を迎えたアメリカ屈指の老舗は、1896年に創業者の孫ジョン・E・ブルックスによってボタンダウンシャツを生み出します。イングランドでポロ競技を観戦していた際に、選手のユニフォームの襟が風ではためかないようボタン留めされていたことに着想を得たことから、同社ではポロカラーと呼んでいます。

そのボタンダウンシャツを世に広めた功労者といえば、ポロ ラルフ ローレンです。元々、ネクタイブランドのポロという名前からスタートした同ブランド。馬に乗ったポロ選手をアイコンにする通り、英国クラシックにアメリカ的な解釈や都会的なセンスを融合させたスタイルを確立させ、ボタンダウンシャツの魅力然り、今あるアメトラやプレッピーの世界観を広く知らしめました。

昨今のトレンドから、イタリアブランドからのリリースも目立つボタンダウンシャツですが、やはり餅は餅屋。歴史、経緯ともに由緒ある2大アメリカブランドを、まずは押さえておきたいところです。

すっきりとしたリージェントフィット、よりスリムなミラノフィットの2フィットで展開される、ブルックス ブラザーズのポロカラーシャツ。定番のオックスフォード生地を採用するドレス仕様のポロカラーシャツにおいては、アメリカ産の超長綿スーピマコットンを採用し、ノースカロライナ州の自社ファクトリーで生産されています。

立体的で美しいロールを描くブルックス ブラザーズのポロカラーシャツは、1枚でさらりと着ても様になるのが魅力。ドレススタイルにはもちろん、ラフに腕まくりをしてショーツを合わせたプレップなコーデもお手の物です。

ドレス仕様のアメリカ製オックスフォード ポロカラーシャツは、2016年にリニューアルが敢行されました。現行では素材や生産場所、要所ディテールは踏襲しつつも、胸ポケットをなくしボタンをシェルボタンに変更。またアーカイブの仕様に近い深い裾のカーブを採用し、剣ポロを短くしコンパクトなカフにすることで、腕まくりした際にもバランス良く収まるようになっています。

これまでにもギンガムチェック柄はありましたが、発色やチェックの大きさなどを新たにデザインしてリリース。爽やかなその色柄は、春のドレススタイルからカジュアルスタイルまで幅広く重宝します。

4枚の型紙を使用したスプリットバックヨークや深めのバックボックスプリーツなど、ポロ競技がルーツとなるシャツらしい、快適なフィット感を楽しませてくれるポロ ラルフ ローレンのボタンダウンシャツ。ブリティッシュ、そしてアメリカントラッドを継承しながらもモダンさが同居する同ブランドらしく、襟はややコンパクトになっています。

比較的コンパクトな襟を持つポロ ラルフ ローレンのボタンダウンシャツは、カジュアルスタイルへの合わせやすさにおいて利あり。特にオックスフォード生地を採用したタイプでは、その肉厚な生地が着込むほどに味の増した風合いを楽しませてくれます。

今春にリリースされた新作となるストライプ柄。右はオンオフ活躍してくれる細身のストライプ、左は今シーズンのトレンドでもあるワイドピッチのストライプになっています。ともに生地はコットン100%のオックスフォードです。

ポニーのロゴマークでおなじみのラルフ ローレン。1991年に登場したポロベアも、同様に人気のアイコンです。右は船乗り、左はブレザーを纏ったポロベアがエンブロイダリーでデザインされています。こんな遊びを効かせたボタンダウンシャツを展開するのも、ラルフ ローレンの魅力です。