2019.07.04
銀座・高級クラブのママさんに聞いた「銀座でモテる男、モテない男」
大人の男の遊び場といえば、外せないのが銀座です。なかでも銀座の高級クラブは男性諸氏の憧れといえましょう。“夜の銀座でモテモテになりたい”……そんな願望を叶えるべく、老舗高級クラブのママさんに“秘策”を伝授いただきました。
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写真/金田 亮 取材・文/東山 始
夜の銀座でモテるには、どうしたらいい?
そんな高級クラブのママさんやお姉さま方と親密になりたいという方に朗報。夜の銀座でモテるにはそれなりの流儀が必要ですが、銀座を代表する老舗高級クラブのママ、Aさんにモテるコツを伺いました。
● モテる秘策 その1
夜の銀座では、「エレガントであれ」
Aママ 「おかげさまでとっても忙しいわよ。客層は今は30歳代から45歳前後が一番元気があるわね。銀座も若返っているという証拠かしら。うちのお店にいらっしゃるお客様も、若くて景気のいい方にたくさん来店いただいています」
LEON.JP 早速ですが、夜の銀座ではどんな人がモテますか。やっぱりお金を持ってるほうがモテます?
Aママ 「実は品性や品格のある方がモテるのよ。あえてお金のことを言うなら、支払いがキレイな人でしょうか。いざ、支払いの段階になってから『この金額、高いね〜』とおっしゃる方が案外多いので」。
LEON.JP 確かにお金であとを濁すのは、スマートではないですね。
Aママ 「いざというときに身銭を切れる人も粋だと思います。普段はそれほど飲まなくても、お店の周年記念や、ホステスの誕生日といった機会にはスっとお金を使ってくださる。金額じゃなくて、気持ちが嬉しいんです」。
● モテる秘策 その2
夜の銀座では、「偉ぶるな、謙虚であれ」
Aママ 「知的な人は立ち居振る舞いに表れます。ふんぞり返って『オレはスゴイぞ!』『こんなにお金を使う客は、ほかにいないだろ』、なんて方もいらっしゃいますが、昔はそれでよかったけれど、いまはそういう時代じゃなくなりましたから」。
「それでも『スゴイですね!』ってホステスにチヤホヤしてもらえるのは、仕事だからですよ。だから謙虚な男性には余裕を感じるんです。一流の人は女性にもお金にもガツガツしていません」。
LEON.JP 男って威張っているつもりはないんですが、ついつい独りよがりに自慢話をしてしまうもの……我が身を振り返って反省いたします。
「ヘルプで付いた好みじゃないコ、可愛くないコにも気配りをして会話を楽しんでいる男性は、ちゃんと女性もその紳士っぷりを見ていますよ」。
● モテる秘策 その3
夜の銀座では、「いきなり口説きから入るのは無粋と思え」
LEON.JP お店のコをどんな風に口説くのがスマートでしょう?
Aママ 「最初から口説く人は、モテません。そんな人は下の下(笑)。私たちは口説かれ慣れていますから。まして、学生じゃあるまいし、最初から『ヤリたい、ヤリたい』ってねぇ……。だったら、キャバクラか、風俗店に行けばいいんです。『これだけ金を使ってるんだから、オレの女になれ』なんて人もいますが、いただけませんね」。
「アフター(閉店後のデート)に付き合うと、彼女になると言うまで帰らせてくれないなんてこともあったようです。銀座のクラブは高級キャバクラじゃありません。口説く場所じゃないから、しつこく口説く人はモテないんです。口説くにしても何度か通って関係を築くプロセスが必要でしょう」。
● モテる秘策 その4
夜の銀座では、「自己主張しすぎるな、聞き上手になれ」
Aママ 「まず、余計なことを言わない、からかわない。女性と同じ目線で会話をして、こちらの話にも共感する、肯定する。なおかつ、ちょこちょこ褒める(笑)。自己主張はしてもいいけれど、女のコの話も丁寧に聞く姿勢が重要です」。
Aママ 「話のネタとしては、食の話題はみんな関心が高いから好まれます。予約の取れない人気店にコネクションがあるなら『あの店、予約してあげるよ』なんてのは、とても喜ばれますね。『今日は(出勤前に)どこで食事してきたの?』の一言からでも、いい雰囲気になるんです。会話が弾む人は女性にとっても、楽しくて好感度が上がるのは当然です」
● モテる秘策 その5
夜の銀座では、「清潔感が大事。靴、時計に気を抜くな」
Aママ 「清潔感は重要ね。今の女性はニオイに敏感ですから、口臭や体臭には気を配ってください。ヨレヨレ、シワシワの服もよくありません。ブランドものはあればあったでいいと思いますけど、いくら高価でも似合っていないブランドを着るより体型や雰囲気に合ったものを選んだほうがいいですね。それほど高くない洋服を上手に着こなしている人もいますよ」。
LEON.JP 服装でいうと、どこに目がいきます?
「カジュアルな服装でも、レザーやTシャツを着ている方がいらっしゃれば、『あら、ステキ』と触っちゃう。触ると高級品はすぐに質感でわかってしまいますね(笑)」
Aママ 「じっと我慢して! ガッついちゃダメ(笑)」
なかなか聞けない銀座の女性の本音は、いかがでしょうか。必要とされる清潔感、大人の余裕、気っ風の良さ……これは夜の話しに限らず、ビジネスの世界にも通じるものかと。モテるための諸条件を肝に銘じて、ぜひ銀座の高級クラブへ繰り出してみてください。楽しい夜が待っていることは間違いありませんので。
● Aママ
銀座で働き数十年。現在は銀座の超一流老舗クラブのママを務める。ご本人も一流企業の社長や政治家をはじめ、トップレベルの有名病院長、学園経営者、弁護士、芸能人など、あらゆる業界に太い人脈を持つ銀座においても超一流のママ。