ベルト付きコートが今やたら流行っているのはなぜか？

トレンチコートのようにベルトが最初から付いているタイプだけでなく、ステンカラーコートやチェスターコートのようなデザインでも今冬はベルト付きのコートが目立ちます。人気の理由はなぜか？

それは上掲のスナップからもわかる通り、着こなしに様々なニュアンスをつけられるからでしょう。

前で適当に結んで、ポケットに突っ込んで、あえてダラーンと垂らしてと、ベルトのあしらい次第で同じコートでも雰囲気が微妙に変化。だからお洒落に聡い人たちは最近この手のコートを好むんですね。

また近頃のコートは程よくゆとりをもたせたゆったりサイズが主流のため、ベルトを結ぶ・結ばないでシルエットがガラリと変わるのもポイント。以下LEON.JP読者にオススメなベルト付きコートをご用意しましたので、まだこの手のコートを未体験な方はぜひご参考に。

素材は別で、色だけがキャメルとういコートもありますが、そこはラルフ ローレンの最上位コレクションの「ラルフ ローレン パープル レーベル」、正真正銘のベビーキャメルの毛を100%使用したリッチなステンカラーです。

ちなみにキャメルとは、フタコブラクダから採れる毛を元にしていまして、極めて繊維が細く、軽くて暖かい上質素材なんです。驚くほど蒸れないというのも特徴の一つ。非常に希少ですので、価格はそれなりですが、極めてレア。

そのタッチといえば、ふんわりととろけるような感触で、一度羽織ったらヤミつき必至。ベルトをキュッと絞ることで優雅なドレープが生じるのも魅力です。まさに大人の一生モノと言えるコートです。

ダブルブレストのロング丈ベルテッドコートはラグランスリーブを生かした程よいオーバーシルエット。前を留めずにユルリと着流し感覚で羽織っても、ベルトでウエストをキュッと絞っても、ともにサマになる一着です。

英国トレンドに沿うグレンチェック生地の採用も嬉しいところ。今っぽいコート姿で街を闊歩したいなら間違いない一着です。

“幽玄”からその名をとった、19年秋冬デビューの話題のドメスティックブランド「ユーゲン」からの一着。

大きな襟や左胸の斜めポケットなどの特徴的なディテールは1940年代のモーターサイクルコートをベースにしているためで、ドロップショルダーやたっぷりした身幅と相まってじつにムードあるスタイルになります。

目の詰まったメルトン生地は見た目以上に柔らかなタッチで、さらりと羽織るだけで綺麗なドレープも楽しめます。