20代女子が大人の男性に着てほしいコーデはこの３つ

メンズファッションの世界最大の展示会ピッティとミラノに23歳コムスメエディターが突撃取材してまいりました。そこには洒落者がズラり。とはいえ、特段気合いを入れているかと言ったらそうじゃないんです。ただ新米には奥が深すぎて……。メンズファッションを知り尽くしている小誌・石井編集長に解いてもらいました！

石井　この着こなしは吉川にとってどこが刺さった？

吉川　えーっと、全体的のバランスがお洒落で……(焦)。

石井　そのお洒落なポイントが全然言語化できてない(笑)。この人は、オーバーサイズの加減をわかっているんだよ。肩が落ちたコートを纏っているのはイマっぽい、けれどもやりすぎてないよね。加減がウマいんだよね。そして、ブーツを主役として考えたパンツの丈もポイント。あえてやっているけど、あえてやっているように見えないのがお洒落なんだなあ。

吉川　こだわっているのにやりすぎないですね。大人の余裕感じちゃう〜。

石井　てかその前に、もっとボキャブラリーを増やしなさい！

吉川　この方、アウターのコートとパンツを合わせた、ひねりあるセットアップ使いにグッときまして。ジャケットとパンツのセットアップが王道ですもんね。

石井　うん。たまにはいいとこつくね。それに尽きると思うよ。俺もコートとパンツでのセットアップ感はおもしろいと思うし、良いなと思った。また、インナーに黒を選んでるのも彼ならではのポイントだよね。これが例えば白だったら、印象はかなりガラッと変わるだろうし、黒だからこそ少しワイルドな方向に振れていると思う。彼自身の顔立ち含めて、わかってやっているよね。

吉川　確かにこのインナーが白じゃなくて、黒なところがオトコを感じさせるポイントになっている気がします〜（ムフフ)。

石井　最後はまたそれか……。

石井　アイモネのクリエイティブディレクターのステファノだね。

吉川　そうなんです！　見惚れて、思わず写真撮らせてもらいました。

石井　彼は相当上級者で、言語化するのがなかなか難しいほど。まず、マネできるお洒落さんではないよね。やっぱりそれは彼がデザイナーであり、アーティストだから。かもし出す空気感が違うんだよね。なので見るべきポイントはひとつ。シルエットメイク。オーバーサイズのトップスに細身のテーパードパンツ、そして流麗なブーツ。彼が全身黒尽くめだったら？　と想像したらわかりやすいよ。合わせの法則は上級だけど。スタイルアップを叶えるシルエットはマネしやすいから。

吉川　なるほど。シルエット次第で与える印象もだいぶ変えられるワケですね〜。