ユナイテッドアローズの敏腕プレスが秋コーデを公開！

ファッショニスタから圧倒的な支持を得ているショップ、ユナイテッドアローズにて20代の時からプレスを担当しているエキスパートが渡辺健文さんです。今回のテーマは「初秋に着たいもの」。スーツとジーンズが自分の基本と語る渡辺さんだけに、今回のテーマでは、他にないひねりの効いた装いを見せてもらえるはず。

「今季は初秋から、テーラードジャケットを着たいんですよね」と、渡辺さん。仕事上、スーツやジャケパンの着こなしも多いけれど、今ジャケットを着る場合、タイドアップというよりは、カジュアルアップ的な感覚で取り入れたいそうです。

このところ、自身のカジュアルスタイルがいつもよりスポーティなテイストに向かっていたとのこと。それに対し上品さやエレガントな雰囲気を添えたいとの気持ちが高まり、その解決策となるのがテーラードジャケットだったわけです。

自分のスタイルは「ジーンズが基本。最近は特にこれじゃないと落ち着きません（笑）」と語る渡辺さんが、初秋向けに心惹かれたのは、ジーンズとも好相性のカルーゾのジャケット。

アンコン仕立てで、先シーズンから展開の始まった、ゆとりのあるサイジングが特徴です。「ゆったりしたシルエットであり、これはタイドアップしないほうが格好良いと思っています。そしてブラウンというカラーが、自分にとっては新鮮でした」

次に渡辺さんが取り出したのは、紳士の王道であるネイビーのブレザーです。こちらはユナイテッドアローズのオリジナル。先ほどとは正反対に、肩パッドの入った構築的な仕立てが持ち味です。ダブルブレステッドを2着選んでいるのが、あくまでカジュアルに着たい渡辺さんの気分の象徴と言えましょう。それでいて、ジーンズとの相性を第一に考えているのはさすが。

スタイリングは、先ほどとジャケットを変えただけですが、シャツにも目を向けてください。「シャツは洗いざらしが好みなんです。このブレザーはクリーンに着た方が格好良いと思いますが、あまりカッチリさせたくなくて。僕はタイドアップのスーツスタイル以外は、大体シャツはノーアイロンで着ています」

「ジーンズも好きですが、シャツも好きです。特にドレス感あるものが好きですね」。クレリックシャツに、股上が深めのジーンズは、クラシカルなメンズアイテムの王道。しかし、そこに今っぽさを添えるジャケットとシューズにご注目あれ。

キーアイテムを決めて、そこからカジュアル、またはドレスアップにアレンジするテクニックに、渡辺さんならではの個性を感じます。あれこれ目移りするのは、洒落者の常ですが、まずは自分のアイコンを決めるってのは、ぜひ参考にしたいものですね。

渡辺健文さんの記事が気になった方は、こちらの記事もチェック！
● 技アリ！ プロの着こなしテク拝見【稲葉智大編】 大人はヴィンテージをどうこなすのが正解!?
● 大人なら知ってて当然?! リーバイス4大ヴィンテージモデルの見分け方