大人なスウェットの選び方とは？

リラックス感やスポーティさが装いに欠かせぬ要素となったいま、スウェットも家着を超えたお洒落アイテムになりました。

とはいえ、まだまだカジュアル感が際立つアイテム。そこで今回は大人が格好良くリラックスできるスウェットってどんな一枚なのか、改めて考えてみました。

肉厚のスウェットシャツのフロントに、オートクチュール用のタグから引用したロゴ入りのエンブレムを刺繍。メンズ アーティスティック ディレクター、キム・ジョーンズの真骨頂たるスポーツウエアとクチュールの融合を見事に表現した一枚です。

この秋のスウェットは、アイコニックなレタード入りが久方ぶりに気分です。ちょっと懐かしい若々しさを楽しみつつも、あくまで大人のカジュアルに昇華するのがオヤジの手腕。

例えばインナーに黒ポロ、ボトムスに白パンを合わせ、全身モノトーンの“襟付き”スタイルで着こなす。すると、どこか優雅なヌケ感漂うリッチな大人の装いに。

いまスウェットが何やら無性に気になるのは、時代が求めるちょいアメリカンな気分を纏いたいから。でそのために有効なのがアイコニックなレタードスウェットです。さらに淡色ベースの一枚を選べば品良くリッチな大人っぽさも担保できるという次第。

選びは、カレッジロゴにも通じるレタードものが断然オススメ。無地よりもアイコニックですし、グラフィックほど子供っぽくない絶妙の塩梅が手に入ります。

スウェットのベースカラーは品良くリッチな淡色が大人の選び。濃色の一枚はレターとのコントラストがつきすぎる分カジュアルに見えたり、余計な夜っぽさが漂ったりするのです。

ヴィンテージ感を追求したレミ レリーフT/C裏毛シリーズからのプリントスウェット。オーガニックコットンとポリエステルの混紡糸によるオリジナル生地はコットン部のみが褪色するため、着込むほどに淡いグラデーションが生まれ、絶妙な雰囲気になります。

スウェットといえばデニムやワークブーツと並ぶアメカジのアイコン。お洒落好きにも、そうでない方にも、オヤジさん世代にはなじみ深〜いアイテムでしょう。そんな懐かしのスウェットがいま、ちょいアメリカンな時代の気分とともに帰ってきました！ 

ま、とはいえ、昔のものをそのまま引っ張り出してもデートには使えません。ので、いまどきにアップデイトされた一枚を新調するのが鉄則です。

まずはレタードものを選びましょう。よりアイコニックにアメカジ気分を伝えることができるうえ、グラフィックプリントほど子供っぽくは見えません。次に色味に関しては淡色ベースが大人の選択。これをモノトーンやトーン・オン・トーンで着こなすことで、若々しくもどこかリッチな大人の装いとなるのです。

つまり、淡色レタードスウェットとは“昔の人”になることなく、いま欲しいアメリカ風味を薫らせられる特効薬、ということですね。