あの王道「春アウター」を、大人がお洒落に着こなす方法とは？

スイングトップという名の由来は、ずばりスイングしやすいから。ゴルフ用アウターとして重宝されたことが、その背景にあるんです。代表的なバラクータの「G9」なんて、まさにそれ。ということで、アクティブな印象が強いってワケです。

でも、それを地でいくと、やはりスポーティ感は否めない。まあ、春らしい軽やかさは申し分ないのですが、やはりモテる大人としてはちょっと色気が足りないかと。

それを回避するためには、モードなエッセンスを注入するのがカギ。そう、全身ブラックにするとかね。それにより脱スポーティが可能に。むしろそのギャップから、大人の色気がしっかり生まれるんです。スイングトップといえば、ベージュ系やネイビーが一般的なので、差別化も完璧ですよ。

1930年代初頭に誕生したハリントンジャケット。軽いのに防水性や防風性に優れるグレンフェルクロスはいわば当時のハイテク生地で、スポーツウエアとして人気を集めました。でも、こんなブラックなら一転してモードにも着られるんです。ならば、他のアイテムもいっそブラックで統一を。スポーティなアウターも、都会的でエッジの効いたコーデになります。加えて靴下なしで素肌をチラリと見せると、もっと色気がアピールできますよ。

1948年に登場した「G9」。現在でも基本的な形を変えていない、まさに時代を超越した名作です。こちらも、本来はゴルフジャケットとして生まれたもの。なにせ、GはGOLFの頭文字ですから。定番のベージュだとクラシック感が強いですが、ブラックなら実にモードでシャープです。

スイングトップとはちょいと趣向が異なりますが、形としてはこんなタイプもアリかと。こちらはニット。ダブルジップと相まって、ブルゾン感覚で着こなせます。さらに見どころは襟。スイングトップでおなじみとなる、通称ドッグイヤーカラーになっています。